
転職No | case141 |
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名前・性別 | 仲居美子(仮名)・女性 |
転職時の年齢 | 30歳 |
転職時期 | 2013年7月 |
転職前の仕事 | 上場企業アパレル会社 バイヤー(東京都) |
転職後の仕事 | 上場企業着物仲介販売会社 営業・企画(東京都) |
書類提出 | 4社 |
面接 | 4社 |
転職回数 | 2回目 |
転職活動期間 | 約4か月(退職後の転職活動) |
卒業大学 | 大阪医療秘書福祉専門学校 医療秘書課 |
ポイント | バイヤーから営業・企画職へ転職!勤続10年目の退職・転職活動 |
東京への転居を伴う異動辞令に伴い転職決意・・・
-前職の業務内容と担当されていた仕事について教えてください。
(仲居)前職は上場企業のアパレル会社にバイヤーとして勤務していましたが、大阪で働いていました。
-アパレル会社でバイヤーされていたとのことですが、職場の雰囲気はどうでしたか?不満はありましたか?
(仲居)前職場は、主に40代から50代のバリバリキャリアウーマンが多い職場でした。結婚はしていても子供はいない人がほとんどです。夜遅くまで残業することもありました。ノルマはありませんでしたが、毎月の締め日には数字が足りないとピリピリする雰囲気でした。私が所属した支店は小規模だったためその雰囲気もあり、大阪市内の大きな支店に移ってからはそういったこともなくなり、ずいぶん楽に働くことができました。私は30代で一番下の年代だったので、逆に気兼ねなくいろいろ相談することができました。ただ、全体的に見ると明るい職場とは言えず、帰りにみんなで飲みに行くということなどほぼありませんでした。特にこれといって年配の女性が多かったので、気を遣うことが多かったです。
-直接的に転職しようと決意した具体的な理由はありますか?
(仲居)前職のアパレル会社で東京への異動辞令が出ました。その時結婚していたので、私が単身で行けるわけもなく、辞退し、そのまま退職することを決意したのが一番のきっかけです。またその時、若者向けの商品を作っており、私の年齢も30代に差し掛かる頃だったので、そろそろ世代交代かなという思いもありました。ちょうど10年働いたので良い区切りとして、退職することを決意しました。直接的には、前々職のアパレル会社での店舗とブランド規模拡大のための異動辞令でした。また、個人的には着物を着ることが好きだったので、着物を扱う会社に行きたかったのもありました。人と接客する仕事も好きだったので、接客業は続けたいと思っていました。また、結婚していましたが子供はなく、旦那だけの給料では十分にやっていくことができなかったので共働きはずっと続けていくつもりでした。営業という職種も興味があり未経験だったので、就いてみたかったのと、着物を扱いながら企画という仕事にも魅力を感じました。
-前職にどれくらい勤務し、何歳の時に転職しましたか?転職活動は初めてですか?
(仲居)勤務していた1年半です。転職した時期は職務10年目で30歳の時です。転職は初めてでした。
転職サイト等インターネットメインの転職活動
-転職活動はどのように情報収集しましたか?転職エージェントを利用しましたか?
(仲居)転職の際はインターネットがメインで、マイナビ、エン・ジャパンなどで調べました。マイナビやエン・ジャパンのネット検索は手軽で簡潔に会社の写真や情報など知ることができるので良かったです。ハローワークにも行きましたが、なかなか良い応募がなく相談しても良い条件の提案はしていただけませんでした。その後も何度か通いましたが、親身に相談を乗ってくれるというよりは淡々とした感じでした。また、リクルートの人材派遣会社にも登録しました。ここは電話の量が多く、転職した後も電話がかかってきたので親身に話は聞いていますが、電話の量はしつこく感じました。転職活動中は面接の練習など、面接に合格するためのDVDなど見ることもでき、対応は良かったと思います。面接や書類の書き方マニュアルなどももらうことができ、転職活動が初めてだった私は、ここで転職への手順や履歴書の書き方、話し方など学ぶことができて良かったと思います。
-書類選考や面接では、どんな点をアピールしましたか?採用担当面接官にはどんな質問を聞かれましたか?
(仲居)書類選考時には、前職の企画経験から企画に興味があり、携わりたいということ。人と接することが好きなので、今まで接客したことがない年配のお客様とお話ししてみたいということ、着物が好きなので着物の知識を増やしたいということを前面にアピールしました。企画に関して一番興味があったので、私は1からものづくりすることが好きで前職でもそれを評価され、実績を残してきたこと、それを活かして着物のイベント企画作りにも携わりたいということを一番アピールしました。また、自己評価についても、任されたことは最後まで粘り強くやり遂げるという自分の性格もアピールしました。第一候補の会社だったので、面接の練習を念入りにしてました。面接時には普段の生活の様子、営業メインであるがやっていけるか、どんなところに惹かれて募集したのかということ、一般常識テストがありました。また、着物はどれくらい着たことがあるかも聞かれました。
-内定が出るまでどれくらいかかりましたか?
(仲居)転職活動をスタートしてから内定まで、退職して4か月かかりました。
-新しい会社を選ぶ際、どんな点を重視しましたか?
(仲居)まず上場企業であったこと、接客業であること、企画ができるということが基準でした。上場企業へのこだわりは特にありませんでしたが、前職も上場企業だったため、福利厚生がきちんとしていたこと、そう簡単に倒産しないということ、またその肩書きを履歴書に書きたいというのもありました。接客業であることは必須でした。何かを通して販売するという接客が良かったので、幸い興味のあった和服を販売するというのも、今までの安価な洋服より何倍も高価なものを販売できることに興味を持ったからです。また、高級品を扱うことで丁寧で高度な接客をしなければならないことにも知識を増やしたいと思いました。企画ができる会社とインターネットでアピールされていたので、着物を通してイベント企画をしてみたかったし、今まで携わった企画ではなくどんな企画をしていくのか興味もありました。
-転職活動中に一番辛かったこととは?想定外のトラブルはありましたか?
(仲居)転職活動で一番辛かったのは、なかなか良い条件の会社が見つからなかったことです。探すのも諦めようとしました。他にも2社受けましたが、面接練習が不十分だったため、辛い思いをしました。
想定外のトラブルは特にありませんでしたが、スーツのジャケットのポケットが破れ、それを隠すのに必死で面接に集中できなかったこともありました。
上場企業着物仲介販売会社で営業を学び、企画も任される・・・
-新しい会社である着物仲介販売業の業務内容を詳しく教えてください。また、どんな業務に携わっていますか?
(仲居)着物の仲介販売を行うサービス業です。お客様に対して着付け教室を開き、その中でお客様を呉服店様へご招待し、着物や帯の知識を身につけてもらいます。そして、そこで欲しい着物が見つかれば購入することができ、その購入の際に手続きをしたり、お客様に着物の着せ付けをしたり、その呉服店様にはお客様をアテンドし、仕出しのお弁当を発注したりしする営業活動をしています。主にこの業務がメインとなるため、最初から先輩に付き添い、営業のノウハウを学びます。また着付け教室では講師が親身なって一人で着られるようにしっかりと教え込みます。まずは着物を着る上で土台となる下着類の説明から長襦袢、着物、帯の順で着せ付けを習得します。おおよそ約2か月で着られるようになります。その後、社員が企画した着物イベントや「着物を着てお出かけしましょう」と言った企画を立て、実際に着物を着ていただきます。その中で、私は営業職を学び、その傍ら企画業務にも携わらせていただくこととなり、イベント企画や会報誌の企画などもしています。
-新しい職場は前職と比べてどうですか?良かった点、悪かった点はありますか?
(仲居)全く違う職種なので、働いている人の年齢や働き方にしてもすべてが違ったので慣れるのに大変でしたが、転職前の企業は明るい職場で上下関係もなかったです。それに比べ新しい職場は明るい社風ではなく、一人一人が自分の業務を淡々とこなしていくような感じです。また上下関係もしっかりあり、男性社員が多かった前々職に比べ、女性社員さんへの気遣いなどしたことがなかったのでそれがしんどかったこともありました。転職してよかったのは、面接でアピールしたポイントがそのまま実務として任されたことがとても良かったです。悪かった点は、終業時間内に帰宅する社員さんが一人もいなかったことです。年収面は、前職に比べプラス約8万円upだったので良かったです。
これから転職を考えている方にアドバイスをお願いします!
(仲居)まず、自分が何をしたいのか、何が得意なのか、しっかり自己分析をしてから職種を選んで欲しいと思います。何も目標もやりたいこともなく、ただその場限りの検索情報だけで決めると、転職活動にも自分の思いが伝わらないと思います。やりたいことがなくても、自己分析することは大事です。自分は何が好きなのかなどであれば、小さなことでも出てくると思います。まずはそんな小さなことから始めてみても良いかと思います。後々に転職してもやりたかったことが本気であれば、実現する可能性が高いからです。また、書類選考の際の字の綺麗さ。これはとっても重要な気がします。何社か受けましたが、ほぼ全社に「字が綺麗ですね」と言われた覚えがあります。字が綺麗なことは書類の第一印象でもあるので大事なことです。面接では、笑顔と質問された時の返しの早さが重要です。特に営業職であると、笑顔はとても大事です。TPOにもよりますが、ずっと笑顔でも良いくらいだと思います。