36歳で転職!学歴職歴を活かせる総合商社へ内定!

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転職No

case111

名前・性別

宇田涼馬(仮名)・男性

転職時の年齢

36歳
転職時期2012年8月
転職前の仕事電力会社海外IPP(発電事業)開発担当(東京都)
転職後の仕事総合商社海外IPP(発電事業)・国内電力案件開発担当(東京都)

書類提出

25社

面接

8社

転職回数

1回目

転職活動期間

2ヶ月(働きながらの転職活動)

卒業大学東京大学 経済学部

ポイント

多くの転職サイトに登録。30代後半での就活、即戦力になれることをアピール!

 

電力会社で海外発電事業に携わり、充実した社会人生活を送るが・・・

-前職に就職した経緯と前職の業務内容、担当していた仕事内容を教えてください。

 

(宇田)インフラ系の大手企業で長期安定的なイメージがあり、腰を据えて、社会の土台となる仕事ができるとの印象を持っていたこと、東京での勤務を希望していて、東京に本社がある企業だったこと、社費の海外留学制度があったことなどから新卒で入社しました。業務内容は首都圏および海外での電力事業です。入社後、1年半は東京都内の顧客対応拠点での現場対応業務担当で、電話対応(引っ越し時の住所変更、料金支払い関連、クレーム対応等)を経験し、その後本店に異動し、介護事業、人材派遣事業、研修事業などの立案、新会社設立、ベンチャー出資、M&Aなどの新規事業開発業務を経験しました。2年間、社費での米国MBA留学を経て、帰国後、台湾、豪州、米国などの海外IPPおよび国内風力関連事業(出資している事業会社の管理業務)を担当していました。

 

-職場の雰囲気はどうでしたか?不満はありましたか?

 

(宇田)入社前のイメージ通り、腰を据えて、長期的な視点で仕事をしている人が多い組織で、安心して働ける環境である反面、新入社員での入社後、大学卒でも10年超の現場対応業務を経験させられるなど、業務内容の大半で高卒でできるのに大卒を採用しすぎていて、キャリアパスが見出しづらいが、社会的なステータスもそれなりにあり、一度入社すると辞めづらい会社でした。個人的には社費でMBA留学させてもらえたことに感謝はしていますが、2年間の留学期間が休職扱いとなり、同期と比べて昇進が遅れ、MBA留学したのにキャリア形成上はマイナス扱いとなっていたのが不満ではありました。

 

-職場環境は充実したように感じますが、なぜ転職することにしたのですか?

 

(宇田)2011年の東日本大震災で、前職の原子力発電所が壊滅的な事故を引き起こし、会社の置かれている状況が激変しました。当時、海外の発電事業を担当していましたが、震災後数か月はまともな仕事がない状態となり、会社に泊まり込んで、日本在住の外国人の顧客向けに事故関連の日本語のプレスリリースを英語に翻訳したりしていましたが、会社としてできること、個人としてできること、個人のキャリアパスを考え、先行きが不透明な印象を強く持ちました。プライベートでは妻が妊娠していることが分かり、年齢的には30代後半と転職には厳しい年齢になっていまたが、自分のキャリア、家族のことを考えて、転職に踏み切ることにしました。

 

-転職は勤続何年目で何歳の時でしたか?

 

(宇田)新卒の入社後、勤続13年と4か月です。そのうち2年間は休職扱いでの社費MBA留学しています。転職時は、勤務14年目、初めての転職でした。

 

 

中堅から大手まで様々な転職支援サービスに登録し、転職活動開始!

-初めての転職活動はどのように情報収集しましたか?

 

(宇田)リクルートエージェントやパソナなど、大手転職支援会社のホームページに登録し、併せてビズリーチを活用して、JACや中堅転職支援会社の転職エージェントで役に立ちそうな人を探して、メールでやり取りの上、平日のお昼などにランチをご馳走になりながら、求人情報をもらい面接対応などを相談しました。

 

-転職エージェントの対応はいかがでしたか?

 

(宇田)リクルートエージェント、JACなどの大手は求人ポジションの情報は数多く把握していて、オフィスに相談に行くと20-30枚くらいの求人票を打ち出してくれるので期待感が高かったのですが、実際に書類を提出しても面接に呼ばれる確率はあまり高くなく、業界での自分と同じような年齢、キャリアの人に対してのおおよその求人状況の把握に役に立ちましたが、面接に結びつくような有用な情報が得られるケースは多くありませんでした。逆に中堅転職支援会社は、企業側と太いパイプを有していて、非公開の求人情報を保有していることも割りとあり、現職に関しても現職のグループ会社でもある中堅転職支援会社の女性転職エージェントから、ビズリーチ経由でコンタクトがあり、面談後非公開で求人を考えていた現職の人事につないでくれて、約1か月間で4回の面接を受けて、内定をもらうことができました。

 

-書類選考や面接ではどんな点をアピールしましたか?

 

(宇田)書類選考や面接で、過去に経験してきたこと、将来やりたいこと(目指していくキャリアの方向性)を整理したうえで、応募している企業がそれにあてはまる会社で志望度が高いことを伝えるために前職での経験、MBA留学を含めた学歴などをアピールし、30代後半での中途入社でも新しい職場で即戦力としてやっていけることを面接官に伝えるように工夫しました。

 

-採用担当者にはどんな質問をされましたか?

 

(宇田)面接時の採用担当者に聞かれたことは、前職を退職しようとしている理由、転職してどのような仕事をしたいと考えているか、自分の強みや弱み、前職の仕事上での誇れる成果、海外関連業務経験、転職に関して、家族がどのような反応か、勤務地に関して、海外駐在も今後ありうるが問題ないかなどです。

 

-転職活動を始めて内定するまでどのくらいかかりましたか?

 

(宇田)働きながらの転職で、転職活動開始後、1か月半くらいです。

 

-新しい会社を選んだ基準とは何ですか?

 

(宇田)前職での仕事の状況、家族のことを考え、長くても3ヶ月程度での短期間での転職を考えていたので、早く内定をくれる会社を探すことが重要でした。30代後半での転職だったため、東大経済学部卒、MBA留学を含めた学歴、新規事業開発や海外IPP(発電事業)開発などの前職での職歴が十分に活かせて、新卒以来10年超に渡り築き上げてきたキャリアが転職してもきちんとつながり、広がりと深みが増すことを新しい職場選びの基準としました。最終的に総合商社2社とM&Aのアドバイザリーの会社から、強いお誘いをもらいましたが、会社のステータスや処遇、仕事の内容などを総合的に判断して、一番最初に内定を出してくれた現職への転職を決めました。

 

-転職活動中一番辛かったこと、想定外のトラブルはありましたか?

 

(宇田)前職に勤務しながらの転職活動だったため、応募書類の作成の時間がなかなか取れず、面接を受ける際などにも休暇取得が必要など、自分でコントロールが難しいことがそれなりにあり苦労しましたが、想定外のトラブルなどは幸いありませんでした。

 

 

年収50%UP!前職を活かした職場で活躍!

-新しい職場の業務内容と担当されている仕事内容について教えてください。

 

(宇田)新しい職場は総合商社です。総合商社における海外IPP(発電事業)開発で、国は米国、欧州などにおける火力発電所、風力発電所、地熱発電所などの開発およびM&Aでの買収などを担当しています。加えて、国内電力会社関連や風力、バイオマス、地熱、水力などの再生可能エネルギー案件開発業務も担当しています。大きく分けると投資先の事業会社管理(取締役に就任していたので、年4回の欧州で開催される取締役会への参加)と新規案件開発(買収案件や企業の情報を収集の上、資産価値評価や買収交渉のため、ロンドン他の欧州出張を含む対応、社内承認取得のための対応等)を行うもので、年間に通算で3-4か月は海外出張しているケースが中途入社後の数年は続いていましたが、今年から国内メインの仕事に異動しました。

 

-新しい職場は前職と比べてどうですか?年収面ではどうですか?

 

(宇田)処遇面は前職と比べて50%程度増え、短い期間で転職を決めたことを考えると満足しています。ただし、現職はいわゆる日本の年功序列的な大手企業のため、入社後昇進のペースは非常に遅く、業務上の知見で優位性があっても、新卒でプロパーでやってきた現職に人と比べると処遇の差はありなかなか縮まることはなく、給与も入社後全く増えておらず、ポジションも上がらないので、今後、5年、10年、、、、と働いていく上では、キャリアパスが見えづらい印象を強く持っています。会社の風土は良くも悪くも短期的、数値ありきで、予算達成のためには優良な資産を売却することもやむを得ないと考え方で、パワハラも横行していて、人間関係も良くありません。

 

 

これから転職をしようと考えている方に向けてアドバイスをお願いします!

(宇田)現職に対してこれまでのキャリアを振り返り、何が不満で何を変えたいと考えているのか冷静に整理をした方がいいと思います。転職しても、人間関係のトラブルなどはどこでもありますし、すべてがバラ色の職場というものはない(仮にあったとしても、それが10年超等、長い時間続くとは限りません。)のが現実で、処遇がいい会社は、逆に言うと、働く人に対して厳しい環境であるから成果が出ていて給与などが高いということかもしれないので、慎重に考えた方がいいと思います。転職という人生でなかなかないイベントを、納得しながら進める上で、信頼できる転職エージェントさんを複数見つけて、自分のことをよく理解してもらいながら、半年以上の時間をかけてじっくりと転職活動に取り組むのが理想的だと思います。

 

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