転職No | case109 |
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名前・性別 | 峰岸聡美(仮名)・女性 |
転職時の年齢 | 26歳 |
転職時期 | 2016年10月 |
転職前の仕事 | ITサービス業の地方アウトソーシングセンターオペレーター(宮崎県) |
転職後の仕事 | ITメディア運営会社ユーザーサポート(宮崎県) |
書類提出 | 4社 |
面接 | 3社 |
転職回数 | 1回目 |
転職活動期間 | 6ヶ月(働きながらの転職活動) |
卒業大学 | 宮崎国際大学 国際教養学部 |
ポイント | 多数の転職サイトで情報収集! |
敬遠されているプロジェクトへ無理に異動を命じられ、不信感募り・・・
-前職の職務内容と担当されていた仕事について教えてください。
(峰岸)前職の会社の業務内容はITサービス業で、企業のコールセンターやヘルプデスクをBPOし、構築から運用、KPI測定などを主に行っていました。私は大手メーカーの医療カルテシステムのサポートチームのオペレーターとして従事していました。
-職場の雰囲気はどうでしたか?
(峰岸)精神的なストレスが溜まる仕事内容でした。しかし、職場環境は良かったです。オフィスも綺麗でしたし、人柄も良い人が多かったです。ただ、プロジェクトごとで難易度が雲泥の差のため、楽なプロジェクトにいる人と、自分のように専門知識が必要なプロジェクトに配属されている人でも、等級が同じであれば同じ給与というのがとても不満でした。結果を残す人、できる人が炎上プロジェクトの『火消し』としてプロジェクトにアサインされるため、優秀な人材ほど多忙を極め自己研鑽ができず、あまり役に立たない人はのんびりゆったり・・・。という印象でした。
-ストレスの多い職場だったのですね。転職を決意した具体的な理由とは?
(峰岸)転職に至った経緯は3つあります。1つ目は『転勤・異動が多かった』ことです。新卒で入社し、配属先は地方の管理部でしたが、すぐに東京に転勤、その後地方に戻って2つのプロジェクトに異動しました。企業から案件を受注する営業が、あまり現場のことを考えていないため、常に炎上しているプロジェクトがあり、そこの火消し。。。という感じで異動をしていました。2つ目は『給与が上がらない』ことです。プロジェクトごとで難易度が全く異なるにもかかわらず、同じ等級であれば給与は同じ、かつ、給与の査定も半期ごとの評価で連続して上位評価を取らないと昇給不可のため、最低でも3年以上かかる計算でした。また、評価内容にも不満があり、『楽なプロジェクトに配属されれば評価が上がる』ような仕組みだったため、とても不満でした。3つ目は『もう学べることがない』と感じたからです。ニッチな知識は付きましたが、果たしてこの知識が自分のキャリア形成に役立つかと自問した時に、「無駄」だと感じ転職するに至りました。
-転職は勤続何年目で何歳の時でしたか?
(峰岸)新卒で入社して、3年半年程勤めておりました。初めての転職でした。
多数の転職サイトで情報収集!
-転職活動では、どのように情報収集しましたか?
(峰岸)情報収集は主に転職サイトを利用して行いました。エン転職、ジョブセンスリンク、マイナビNEXT等を利用していたと思います。仕事をしながらの転職活動でしたので、ハローワークは利用しませんでした。また、ハローワークの求人は、個人的にあまり良い印象がないため、インターネットで見れる環境があっても利用しなかったと思います。エン転職、マイナビNEXTは、何度か応募後に連絡が来ましたが、何の連絡なのかどこのエージェントなのか不明のためお断りしました。ジョブセンスリンクは、ジョブセンスリンクの転職ナコウドとい方からご連絡が有りました。とても丁寧で好印象でした。土日祝日もお電話での対応をしてくださるようでしたが、私もシフトが安定せず、土日も変わらず出勤、早出残業+残業続きでお電話での対応が難しいと判断しお断りしました。
-書類選考や面接では何をアピールしましたか?
(峰岸)書類では職務経歴書をしっかり記載しました。プロジェクト形式の職務経歴書を記載し、一日の架電/受電数、KPI、実績、改善内容等をアピールしました。異動が多かったことが私自身に問題があると思われるのが嫌だったため、異動の理由は『繁忙プロジェクトの安定稼働のため』と正直に記載しておりました。自己分析をじっくり行った結果、自分の強みは『向上心が強い』『責任感が強い』『過程にも結果にもこだわる』ところだと思ったので、その点を面接時にアピールしました。具体的なエピソードを交えて話し、面接官の方も想像がし易いように話すことを心がけておりました。また自分の強みが、どのように面接先の企業で発揮できるか、活躍できるかをアピールしました。
-転職活動をスタートさせて内定するまでどのくらいかかりましたか?
(峰岸)転職活動スタートし情報収集や書類の作成、応募したい企業の選定に時間を要し、実際に書類送付から面接、内定獲得まで2か月ほどだったので、転職活動全体では6ヶ月程となりました。働きながらの転職でした。
-新しい会社を選んだ基準とは?
(峰岸)書類選考時には転勤がないこと、評価基準が明確であること、今までの経験が活かせること、面接時には面接していただいた方の印象で選んでいました。やはり転勤・異動が多いと、今後のライフイベント時に壁にぶち当たると感じておりました。評価基準については前職での事がありましたので、口コミサイトなどを見て確認していました。別職種であっても、自分の経験が少しでも活かせればと感じ積極的に書類は送りました。3社面接を行い、今の会社の方が一番印象が良かったので決定しました。取締役は元々メディア等で知っており、とても印象が良かったのでその印象が崩れずとても好印象でした。入社可能日も、一番譲歩してくださっていたので現在の職場に決めました。
-転職活動中一番辛かったこととは?
(峰岸)勤務地が地元でしたが、選考場所が大阪だったため仕事帰りにそのまま夜行バスに乗って選考に行ったことです。働きながらの転職活動でしたので時間との戦いでした。また現場のメンバーは転職活動に協力的だったのですが、上長、部長、人事担当が最終出社日の変更依頼をしてきたり、引き止めがしつこかったのがとてもストレスになっていました。
前職と比べ物にならないほど、充実した新環境!
-新しい職場の業務内容とどんな仕事に携わっているのか教えてください。
(峰岸)自社ITメディア運営を行っております。数ある自社ITメディアのひとつに携わっており、利用しているユーザーの対応を行っております。前職の経験を活かし電話でのサポートが主ですが、メールやその他チャットでの問い合わせ対応なども行っております。私自身は転職サイトメディア運営に携わっております。求職者様からの問い合わせに対応、転職決定までのサポートを行っており、自己PRの書き方、職務経歴書の書き方、面接練習なども行っております。不安を抱えている方が多いし、転職という大きなライフイベントに携わる業務のため責任を感じます。今までの自分の職務経験と、自分自身の転職での経験が活かせる業務内容であるため、とてもやりがいのある仕事だと感じています。
-新しい職場は前職と比べてどうですか?良かった点、悪かった点あれば教えてください。
(峰岸)比べ物にならないくらい充実しています。良かった点は評価が明確であること、業務内容の難易度によってそもそもの基本給が異なること、ベンチャー企業のため自分たちの意見が通りやすいこと、何より自社サイトの運営のため、すぐに運用側の意見が反映されることが良いです。業務上でのストレスは即時解決できる環境です。悪かった点はあえて言うのであれば少しだけ通勤時間が伸びたことくらいです。年収面は前職とあまりかわりませんが、前職は基本給+とてつもない残業代を含めての年収比較となるので、時給換算すると上がったのかなと思います。初めての給与査定が来月あるのですが、中期面談時点で昇給するとお話があったので、とてもやりがいを感じています。自分の頑張りが給与にすぐ反映するのはとても良いと感じます。
これから転職をしようと考えている方に向けてアドバイスをお願いします!
(峰岸)まずは自分が『なにをしたいのか』と『なにができるのか』をしっかりと見極めること。楽な仕事なんてありません。自分がしたいと思っても、企業がいらないと言えばそれまでです。会社は学校ではないので一から教えてくれるわけない、中途であればなおさらです。自分が絶対に譲れない点を明確にし、それ以外は譲歩する必要もあると思います。転職をしようと考えている段階でしたら、一度『本当に転職をしたほうが良いのか』も時間を書けて考えるといいと思います。もし転職したい理由が自分ではどうしようもない組織的なことやご家族のことでしたら転職するべきですが、『自分が改善すれば良くなる』のであれば転職せずに自己研鑽すべきだと感じます。あとは、書類選考するかしないかで悩むよりは、書類を送って内定をもらって悩んだほうがいいと思います。受かってもない会社の福利厚生や職務内容で悩むのは時間の無駄だと思います。何事も行動!