海外勤務の夢を実現!ゼネコンの国際部へ転職

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転職No

case93

名前・性別

山岸健太郎(仮名)・男性

転職時の年齢

35歳
転職時期2012年9月
転職前の仕事某地方ゼネコン・建設会社の工事・建築部門(神奈川県)
転職後の仕事中堅ゼネコン・建設会社の国際部・建築部門(神奈川県)

書類提出

10社

面接

2社

転職回数

1回目

転職活動期間

6か月(働きながらの転職活動)

卒業大学東京理科大学 基礎工学部 

ポイント

海外業務へ展開しているゼネコンへ転職!長年の夢を実現し海外勤務へ

 

建築学を学び、仕事につなげたいと地方ゼネコン建築部門へ就職

-前職の「地方ゼネコン建築部門」へ就職した経緯を教えてください。

 

(山岸)大学を卒業後、自費で渡った米国での短期留学時に、語学学校付属の大学で建築学を専攻されている現地学生たちとの交流を通し日本建設業界の世界に類を見ない優れた技術に改めて感動し、帰国後2年下の学生らとともに訪れた合同就職フェアーにて東京国際フォーラムにて自社のブースを出展していた前職を訪れたのがきっかけです。人事の方から施工実勢や会社理念の説明を受け、業界での慢性的な技術者離れについて伺うことできました。その会社説明会を機に会社訪問や現場見学などを行い、公募書類の準備と平行して候補にしていた数社との比較などを改めてまとめ、最終的にはその年の新卒者と一緒に受けた入社試験と面接の後内定を頂けたため、迷わず入社旨を伝えたことを今でも覚えています。

 

-希望通りのお仕事に就職されたのですね。職場の雰囲気はどうでしたか?

 

(山岸)当初は主に公共工事を受注し、入札後は工期を設定し、現場の立ち上げから引き渡しにいたるまでの施主との調整業務が続きました。社内業務にいたっては積算、建築図書などの精査など事務的な内務処理作業が主体で、実際建築設計や施工技術の検討業務など入社前に思い描いていた業務内容からは若干それ始めていたのを覚えています。それでも国内の建設業界を理解するうえでは大きな財産として5年以上の勤続年数を重ね、技術職だけではなく営業としても取引先へ赴く機会が増えました。

 

-なぜ転職しようと思われたのですか?

 

(山岸)建築士協会が定期的に行っている技術協集会で海外で某スーパーゼネコンの施工事例を紹介され、その際日本の技術がいよいよ世界でも認められるほど優れたものだという関心と、外国での業務に挑戦してみたいという強い希望を抱くようになりました。ただそれには当時の会社は規模や経験から国内の業務を優先していたため、外務省を通じて入札される国際事案については大方敬遠されていました。仮に受注したとしても資材の運搬、現地での事務所立ち上げ、法人化手続きなど各社独自のルートを確立し、しのぎを削っている中で何も知らずに飛び込んでいく会社があるとは到底思えませんでしたし、この機会に大手の施工会社へ転職をしてみてもよいのではと考え、同期の友人等に後押ししてもらい転職を決意しました。

 

-前職の勤務期間は?何歳の時に転職しましたか?

 

(山岸)転職したのは35歳で、ちょうど勤続年数4年目を迎えた頃でした。

 

 

転職エージェントに登録し、情報収集

-転職活動はどのようにスタートしましたか?転職エージェントは利用しましたか?

 

(山岸)転職情報の収集には、某転職エージェント(四ツ谷-東京都)に登録し、何度か直接足を運んで話を聞いて頂きした。利用した感想としては、対応が親切丁寧で、希望される職種と人材を募っている企業とのマッチアップに対し幅広く選択肢を紹介してくれました。定期的に企業紹介や模擬面接など、事前に準備するレジメ・履歴書の細部にいたるまで細やかなアドバイスを頂くことができ、時折ハローワーク(品川-東京都)で開講している就職講習会など、魅力的な履歴書の作成方法など面接にいたる重要なポイントを掻い摘んで教えて頂きました。悪かった点を上げるのは非常に難しいのですが、強いてあげるなら担当者が複数のクライアントを抱えていたので時折別の方が代行しており、時間にロスがあったように感じました。

 

-書類選考や面接でアピールしたこととは?

 

(山岸)やはり就職活動は書類審査から始まっているといわれるとおり、証明写真の写りや書体にも濃淡をつけるために幾つかのペンを使い分け、極力直筆のものを作成すように心がけていました。仮にエントリーシートに記入する場合でも特技・資格・経験以外にも、人物像を知って頂くためにも次に受験を予定している資格や、外国での経験など、レジメに書けない部分を前向きに捉えて細かく記載するよう勤めたのを覚えています。応募した業務が海外事業部とあって、企業の担当者からは第3国での渡航経験など通常生活している下の水準に対して心構えを訪ねられたり、技能・経験に加えて人間関係など、社会人としてどう立ち振る舞っているかを見られた気がしました。

 

-転職活動をスタートとして、新しい会社に内定するまでどのくらいかかりましたか?

 

(山岸)転職エージェントなどを探し始めてから内定まで6ヶ月程度かかりました。

 

-転職先を選んだ理由とは?

 

(山岸)私の場合は、応募した10社の会社の中から最終的な返事を頂けたのが2社に留まっていたので、会社を絞り込むような決め手はないのですが、数多くの海外事業を抱える会社、つまり事業内容に興味を向けられたのが最終的な決め手に繋がったのかと考えます。転職先の会社ではオセアニア地区をはじめアジア地区、中米カリブ地域など幅広く展開していることもあり、さまざまな国で業務にあたることができます。現地調整役や市場調査など普段担当しないような業務を任せられることもあります。それともう一つ、担当者レベルですが、職場で活躍されている方々の多くは一回りも年齢が上であり、更に長年の経験も豊富なベテラン職員が殆ど在籍していると伺い、社会人として仕事に対する高い志と姿勢で臨む2度と無いチャンスと思いました。

 

-転職活動中、辛かったことはありますか?

 

(山岸)転職というのは、ある時期を向かえるまでなかなか在籍している会社や周りの職場の方々に知らせることのできない孤独な活動です。実際その日を迎えてみても、理解をもって聞いてくれる上司などなかなか居ないということが辛かったです。

 

 

夢の外国赴任、収入アップ・スキル向上!

-転職先の業務内容を教えてください。担当されているお仕事とは?

 

(山岸)案件受注前の市場調査にはじまり、事務所の立ち上げ、積算および建築書の精査など、現場と会社との橋渡しが当初の業務でした。その後、資材搬入・業者選定など現地での商談にも参加させて頂き、海外現場での段取りがうまくとれ始めています。また現場に入れば施工図の修正をオンラインの通話機能を介して行い、日本との調整や技術検討会議など出来る限り詳しい情報が会議室へ行渡るよう常に試行錯誤しながら現地の職員と日々取り組んでいます。内務処理についても、工務担当者と調整して毎月の工程など出来高ベースの業務実績と施工品質とのバランスをとりながら、現場所長との調整を続けています。中でも難しい業務は施主つまりクライアントとの確認検査また定例会議です。分かりやすい会議資料をなどの作成に追い込まれてます。

 

-海外赴任されているのでね。新しい職場を前職と比べてどうですか?収入面では?

 

(山岸)収入が各段に上がりました。収入アップの背景には、やはり会社が提供する現地での充実した生活支援だと思います。住居・社用者・光熱費など基本的なコストが全て会社経費から賄われているため、個人的にも浪費をするタイプでないこともあって蓄えに余裕が出てきました。つらい点では日々技術革新を遂げる国内の現場からしばらく離れていることと、時差の関係から電話会議など時間にある程度の拘束を強いられるのは致し方ないことかなと考えています。スキルの向上といった面では転職後のほうが経験できる業務内容が豊富です。国内では既にノウハウが確立されていても他国ではビジネスの捕らえ方も違えば、契約形態も変わってくるので現地との調整しだいで大きな利益を上げることができたのです。こういったやりがいはモチベーションを上げるうえでとてもよかったと言えます。

 

 

これから転職をしようと考えている方に向けてアドバイスを!

(山岸)転職は決して会社へ不満を持つことではなく、自身の将来像から次へ能力を向上させる大きな階段だと考えています。ただその階段を踏み間違えてしまうと思わぬ結果をもたらしてしまったり、また会社が損害をこうむるような、いわゆる技術漏洩といった社会問題に発展しかねません。でも個人個人の意思と考え方は社会において常に尊重されなければならないと思うので、まずは希望の職種と自分の長所・短所を改めて見つめ直し、この情報化時代の中で長いアンテナを張り巡らし、自分にあった求めていた企業との共通点から探してみるのもよいかもしれません。最後に転職は家族に対しても大きな心配をかける人生で大切な決断です。しっかり相談し合って踏み切ることをお勧めします。

 

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