転職No | case92 |
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名前・性別 | 島崎大雅(仮名)・男性 |
転職時の年齢 | 21歳 |
転職時期 | 2015年4月 |
転職前の仕事 | 大手自動車ディラー整備士(岡山県) |
転職後の仕事 | 不動産会社営業(岡山県) |
書類提出 | 2社 |
面接 | 2社 |
転職回数 | 1回目 |
転職活動期間 | 約5か月(働きながらの転職活動) |
卒業大学 | 専門学校卒 |
ポイント | 21歳、若者専門ハローワークを利用して転職活動! |
自動車ディーラーで整備部門担当。営業にも携わり・・・
-前職の「大手自動車ディーラー」に就職した理由を教えてください。
(島崎)単純に車が好きだったからです。なんでもいいので車に携わることがしたかったです。給料はそれほど高くなく、どちらかと言えば大変な仕事です。しかし、好きな分やりがいはありました。中にはそれが嫌で営業に行く人も多くいました。私は整備部門だったのでそれは気にしていませんでしたが、給料が気になる方は営業がしたくなるかもしれません。ちなみに私は整備士でありながら、営業のように消耗品販売、中古車のおすすめの紹介などの仕事も多くありました。また、整備といえど接客もします。お客様に対して商品をすすめたり営業のようなことも多いです。ちなみに自分がいた会社は全員営業というモットーだったのでなおさらそうだったと言えます。
-整備士と営業のお仕事を兼務するのは大変でしたね。職場の雰囲気はいかがでしたか?
(島崎)私の職場では部門が2つあります。その2つは営業と整備になりますが、その連携が重要になってきました。一人のお客様に対して、2部門一人ずつ付くのですが2人の中での派閥があったのも事実です。なぜなら売り上げ利益を欲しがるからです。私は整備なので歩合制ではありませんでしたが営業は違います。売っていくらの世界です。ましてや私のいた企業は店舗が多くあり、ランキングまでもが表示されていたので、より一層それが多かったと言えます。
-好きなお仕事に就かれていたのですね。なぜ転職することを決めたのですか?
(島崎)やはり一番は体力が持たなかったのが原因でした。中には入社してから1か月が限界って人もいます。私は10か月で退社しました。なぜなら働いてる最中に倒れたからです。労働法が守られていても、きつくてついていけなかったのが実態です。しかも残業がかなりありました。全員でやるならまだしも、途中で任せて帰るなんて人もいます。そんな実態を目の当りにしたら嫌でも会社を良くしたいなんて考えはなくなります。自分の中でそれが割り切っていればなんともないのですが、割り切るには相当な忍耐力がいると思います。現に私は運動をずっと続けているほどのスポーツマンでしたが、それでもついていけなかったのが事実です。これが理由です。
-前職にはどれくらい勤務していましたか?何歳の時に転職しましたか?
(島崎)職場にいたのは10か月ほどです。私にとっては初めての転職でした。
若者を対象としたハローワークで転職活動!
-初めての転職活動はどのように情報収集しましたか?
(島崎)やはり、一番はハローワークでした。紹介状があれば未経験の仕事でも挑戦できたからです。また、私の地元には若者を対象にしたハローワークもありましたので、職探しは困難ではありませんでした。転職エージェントは使っていません。ハローワークは身近にあり、付きっきりで見てくれたので安心でした。中にはそれが嫌でエージェントを使う人はいたようですが、私の場合は面接から履歴書、職務経歴書の書き方までの指導してくれたので、安心して再就職ができました。早い人は一週間以内に決められた人もいたようです。若者対象のハローワークを利用した理由は、とにかく安心感でした。
-転職活動ではどんな点をアピールしましたか?
(島崎)一番の武器はやはり若さでした。若いうちから転職することで、その会社で長くキャリアを積めるとアピールしました。企業側も若い人材を求めていたようで、私はそれに乗っていった感じです。また、未経験者歓迎で、トライアル雇用という、企業側にも私側にもメリットのある雇用形態があったので、それを職員の方に勧められ採用までつながりました。
-面接ではどんな質問がありましたか?
(島崎)面接時に聞かれたことは、志望動機、前職の退職理由、また企業に入社してからの具体的な人生プランも聞かれました。おそらく年齢が若かったからだと思います。また、資格取得について働きながらでも大丈夫かと聞かれましたが、それも私は独学で頑張ると言い切ったら、向こうも納得してくれました。
-内定までどのくらいかかりましたか?
(島崎)約5ヶ月です。働きながら行いました。
-転職先を選んだ基準は何ですか?重視したこととは?
(島崎)一番は個人経営だったことと、今まで経験したことのない仕事だったことです。前職が大きな企業だったため、その苦しさから抜け出したかったのが一番でした。実際に入ってみると、営業なのに派閥のはの字もなく毎日安心して仕事に打ち込めました。中には人が少ないから大変と考える人もいましたが、私にその考えはありませんでした。それに特に重視したところは新人の教育が個人企業にも関わらずしっかりしていたことです。これなら、したことない仕事でも自信をもって挑戦できるなと思い決めました。社長も優しい方で、私としては前職と比べると、非常に楽しく仕事をできています。毎日楽しいことが仕事をしていける一番の理由だと思うのが本音です。
-転職活動中、辛かったことはありましたか?
(島崎)前職をやめるときが一番嫌でした。なぜなら、大きい会社の分上に伝えるまでの手間があるからです。実際、私は上司に職届を出してから2週間後に手続きがやっと始まりました。退職時は、あらかじめ上の人に言っておくのもありかなと思います。
不動産会社営業に転職。給料2倍に!
-転職先の業務内容と仕事について教えてください。
(島崎)転職先は不動産会社だったので、主に仲介業や新築・中古住宅の相談、売買、またマンションの賃貸・売買です。もちろんいきなり営業をさせてもらえるわけではないので、最初は事務作業からでした。しかし翌月にはお客さんの元へ営業に出ていました。最初はマンションの賃貸契約など簡単なものからでしたが、それだけでも契約手数料は発生するので歩合は充分にありました。この時点で私は以前の職場と比べて給料が2倍ほどにアップしました。報酬面でも納得して仕事ができています。また若いこともあって将来に期待されています。そのため、経営の勉強なども少しずつしています。期待に応えるために自分も会社のために努力しようと思っています。
-新しい職場を前職と比べてどうですか?良かった点、悪かった点は?
(島崎)どれだけ新しい会社を調べても初めて知ったことはいくつもありました。まず良かった点は、人間関係に全くと言っていいほどストレスがありませんでした。なぜなら5人しかいないからです。その分忙しいのはもちろんありますが、やりがいがありました。何もかもが新しかったのでやってみたいと思うことの方がたくさんありました。また悪かった点は慣れるまでが大変だったということです。私の場合だと工場職から室内営業という形だったので、最初は頭がこんがらがりそうでした。また、給料は前職と比べると、固定給から歩合給になったので、頑張った分だけかなり上がりました。もちろんその分やる気も出るので嫌だなと思うことはなくなりました。
これから転職をしようと考えている方に向けてアドバイスを!
(島崎)確かに転職はかなり大変だと思います。まずは相談できる人を見つけるのが一番です。一人で悩んでいては何も始まりません。しかしそれはあくまでも就職したい仕事が決まってない時です。決まっているなら、その職種の中からさらに絞り、より良い企業を見つけることです。もしその会社のことでわからないことがあれば、絶対に聞いておきましょう。入ってから、思ったのと違ってた…なんてことはかなりあるようです。入った後に、失敗しないためにはどうするべきかも重要になってくると思います。そのために、自分が必要なスキル、学歴、資格を事前に知っておき、それを踏まえたうえで、ハローワークの方や、転職エージェントの方に相談するのがいいと思いますね。