転職No | case85 |
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名前・性別 | 麻田奈美(仮名)・女性 |
転職時の年齢 | 23歳 |
転職時期 | 2017年4月 |
転職前の仕事 | 携帯ショップ販売代理店・販売員(神奈川県) |
転職後の仕事 | 大手保険会社・法人営業(神奈川県) |
書類提出 | 3社 |
面接 | 2社 |
転職回数 | 1回目 |
転職活動期間 | 1ヶ月(働きながらの転職活動) |
卒業大学 | 立正大学 文学部 |
ポイント | ワークライフバランス・職場環境・教育環境を重視し転職! |
就職難の中、内定を獲得した携帯ショップ代理店に就職
-前職へ就職した経緯を教えてください。
(麻田)大学を卒業し、そのまま携帯ショップ代理店に就職となりました。大学生であった当時、なかなか内定が決まらず焦っていたところに頂いた内定に飛びつくようにして入社を決意しました。周りはみんな内定をもらって卒業旅行や卒論、バイトなど最後の学生生活を楽しんでいたこともあって、「もうわたしを拾ってくれる企業はここしかない!」と思いそのままお受けしたことを今でも覚えてます。内定を頂いたのが就職活動の解禁日からちょうど半年経った頃で、水面下では解禁日の3ヶ月前から就職活動していたため、活動を始めてから9ヶ月経ってようやくとれた初めての内定でした。
-前職ではどんな仕事を担当されていましたか?
(麻田)業務内容は携帯販売が主ですが、インターネットやでんき、付属品の販売ももちろんしていました。閉店後は毎日棚卸しをして在庫管理や、発注、レジ精算、フロアの掃除も担当していました。
-前職の雰囲気はどうでしたか?不満などはありましたか?
(麻田)わたし個人としては業務内容に不満はなかったです。しかし、職場環境に不満がありました。毎日平均12時間拘束、長いと朝8時から12時30分の終電まで仕事をしていることもありました。休憩時間もまともにフルタイムでとれない。そういった部分を給料に変えるということはありません。ましてや残業がつけられない。ここが金銭面での不満でした。一番の不満は、店舗全体でスタッフが10名いるのに締め作業をわたしともう1人の同期以外は誰もやらないことです。
-職場環境が良くなかったことが転職を決意した理由ですか?
(麻田)そうですね。店舗内での思いやりのなさに不満があったことと、給料に不満があって転職を決意しました。休憩時間はない上に残業代もでない、さらには締め作業は呼びかけてもやってくれない…。わたしと同期のもう1人の人以外は全員年上で耳を傾けてくれませんでした。店長に相談しても何か具体的に動いてくれるわけではなく、私たちも色々工夫して動きましたが何も改善されませんでした。さらには情報共有のLINEグループで「締め作業は全部あの2人がやってくれるから大丈夫」と書かれたことが最大のきっかけでした。「もう何をしても人任せなんだな」「ストレスで私たち2人が体調不良になるまでやる必要あるのか?」「みんなのことは好きだけどもう我慢できないし、したくない」と思い、周りにも相談した後、その翌週には店長に辞めることを伝えました。
-前職にはどれくらい勤務していましたか?転職は何歳の時でしたか?
(麻田)大学生時代のバイト期間が約3ヶ月、新社会人での勤務が約1年です。転職活動したのは社会人2年目の4月に始めました。転職活動はこれが初めてです。
マイナビエージェントで転職活動!
-転職活動ではどのように情報収集しましたか?転職エージェントは利用しましたか?
(麻田)自分で情報収集して間違った知識をつけてから転職活動するよりも、効率がよく、客観的な意見が欲しくて転職エージェントを利用することにしました。ネット上で、私と同年代の人たちのクチコミを読んでマイナビエージェントを利用しました。
-マイナビエージェントを利用してよかった点、悪かった点を教えてください。
(麻田)実際にマイナビエージェントを利用し感じた良かった点は、志望動機や強みなど面接で聞かれる内容を一緒に考えてくれる面接対策があることです。さらに紹介してもらった企業と直接やり取りしてるマイナビの営業担当者と話をして面接対策をするので、どういう内容を聞かれるかなども聞けます。もし仕事で行けなくても電話で面接対策をしてくれるので安心でした。あとは選考中も内定後もエージェントを通して企業とやり取りするので日程調整なども楽でした。
悪かった点はほとんどありませんが、あえて言えならばエージェントが「今日中に送る」といってメールが翌日くることくらいです。とくに急ぎの内容ではないものばかりなので気にはならなかったです。
-書類選考や面接では何をアピールしましたか?
(麻田)書類選考では前職でどのようなことが身についたか、自分の強みはどのようなことか、そして次の企業でどのように活かすことができるかをアピールしました。面接では志望度と自分自身の現在の強みを志望する企業でどう活かせるかをアピールしました。
-面接時、面接官にはどんな質問をされましたか?
(麻田)面接時に一番聞かれたのは志望動機です。なぜ営業なのか、なぜ保険会社なのか、なぜこの企業なのかをフランクな雰囲気で深掘りされました。ここは書類選考の時から意識する必要がある部分だと思います。あとは自分の強み、弱み、周りからどのような人と言われるか、前職の仕事内容などを聞かれました。実際、書類選考や面接でどんな点を企業にアピールするかはエージェントの担当者と相談し用意しました。そのため、一貫性を失うことはなかったです。
-内定までどのくらいかかりましたか?
(麻田)転職活動をスタートして1ヶ月弱で希望の企業から内定をいただきました。選考から内定までは2週間くらいです。働きながらでしたが有給消化期間中に転職活動をしていました。
-新しい職場を選んだ理由とは?
(麻田)やはり前職の給与と職場環境を改善したかったので、ライフワークバランスと福利厚生、そして社内の風通しの良さに重点を置きました。プラスして転勤がなく、前職の強みを活かせるかを基準にしてました。今まで残業代がつかなかったこと、休みや拘束時間が長かったことを改善するために、ライフワークバランスを大々的にアピールしている企業に的を絞りました。今は若いので無理がききますが、生活環境が変化しても続けていける企業で働きたかったので、福利厚生がしっかりしていることも重視しました。そして今まで締め作業をしてくれないスタッフが多く、上司も熱心ではなかったので情報共有が盛んな企業を探しました。また上司と定期的な相談(キャリアや不安など)をしていることも重視しました。
-転職活動中、辛かったことや想定外のトラブルはありましたか?
(麻田)辛かったことはありません。ですが想定外のトラブルとしては書類審査が通って、1回目の面接を受ける前日にエージェントから電話がかかってきて「企業都合で求人自体がなくなりました。」と言われたことがありました。明確な理由などは伝えられなかったですが、突然のことでびっくりしたのと、そんなことがあるのか!?と衝撃を受けました。
職場環境改善、ワークライフバランスの充実した環境に
-新しい企業の業務内容と、その中でどんな業務に携わっているのか教えてください。
(麻田)新しい職場は大手損害保険会社です。わたしの仕事は法人営業を担当しています。育成にも力を入れている企業なので、いきなり営業をするのではなく現在は研修期間中です。研修ではまず、国家資格をとるために税金などのベースとなる座学を受けています。もちろん保険のサービスや他社比較もあります。国家資格を取得することを目指しつつ、少しずつつロールプレイングも始まったところです。研修後は先輩社員と2人で法人企業様へ訪問しに行きます。そこで保険加入に興味ある方を募集し、応募された方たちにそれぞれ個別でお話をさせていただく法人企業向けの営業をする予定です。課の中ではチーム分けされていて、その中にいるリーダーがマネージメントをしています。そのため、チーム内での情報共有が盛んに行われているので切磋琢磨し合える環境です。そこで営業技術などを学びつつ1年から2年で1人で営業周りをする流れとなっています。
-新しい職場は前職と比べてどうですか?年収面はどうですか?
(麻田)新しい企業に転職して良かったです。今までの不満を全て解決できました。最も良かった点はライフワークバランスが大幅に改善されたことです。今は研修期間中なので確実に定時あがりでき、お休みもいただけるので私生活をゆっくりすごせるようになりました。悪かった点は今の所ありません。覚えることが多いので大変ではあります。
年収は前職がボーナスなしで240万、現職が313万です。残業は前職が月40時間以上、現職は研修期間中なので残業なしですが周りの様子を見聞きする限り多くても月30時間です。前職は残業代が満額出なかったのですが、現職では満額でます。休みは前職がシフト制のため不定休、現職はカレンダー通りです。たまにお客様都合で休日出勤がたまにあるようですが、その際はきちんと振替が平日にはいります。前職は休日出勤した場合も振替がなかったのでそこも改善されました。
これから転職をしようと考えている方に向けてアドバイスを!
(麻田)退職する前には上司との交渉、さらに転職活動とやることも不安も多いと思います。そのときに大事にしていただきたいのが「意志の力」です。自分はどうしたいのか、どうなりたいのか、そのために何をしたいのか自分の意志がどのくらい強いのかを相手に伝わるかどうかが鍵になります。意志が弱いと退職の交渉がなかなか進まなかったりします。だからこそ「意志の力」が必要です。その他に重要なのが情報収集です。辞める会社との交渉の前に、すでに辞めた人から情報をもらいましょう。退職交渉はどう話を進めたらいいのか、誰に最初に話をした方がいいのかなど辞めるにあたってスムーズに進む方法を聞くことが重要です。私の場合は引き止めの際に次の仕事が決まっていない状態でしたが、どのように切り返しをすればいいかなども聞いていたので交渉はスムーズに進められました。