転職No | case75 |
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名前・性別 | 田村英輔(仮名)・男性 |
転職時の年齢 | 34歳 |
転職時期 | 2016年10月 |
転職前の仕事 | システムインテグレーター企業にてシステム開発(愛知県) |
転職後の仕事 | 自動車部品メーカにて社内SE(静岡県) |
書類提出 | 10社 |
面接 | 8社 |
転職回数 | 1回目 |
転職活動期間 | 2か月(働きながらの転職活動) |
卒業大学 | 静岡大学大学院 理工学研究科 |
ポイント | 義父の介護を援助するため、地元静岡へUターン転職!DODAに登録し、働きながら転職活動。 |
システム開発に携わる多忙な日々・・・
-前職の業務内容を教えてください。
(田村)前職はシステムインテグレーター企業にて、システム開発・保守業務を実施していました。客先常駐ではなく、自社での請負です。
-どのような雰囲気の職場でしたか?不満や不安はありましたか?
(田村)10人以上参画するプロジェクトであれば必ず一人は倒れるようなところもあり、割と過酷な職場だったと思います。メンタルケアをお互いにしあう風土はあり、人間性としては比較的良い人が多い職場ではあったとは思います。飲み会も多く、コミュニケーションをお互いに取りながら仲良く頑張ろうという雰囲気はありました。ただ労働時間は長く、いつまで同じ仕事を続けられるだろうか、いつか自分も倒れてしまうのではないだろうかという不安は常にありました。
-過酷な職場環境だったのですね。職場環境の悪さが転職の理由ですか?
(田村)職場環境の悪さも理由の一つですが、もう一つは妻の父が倒れたのがきっかけです。脳梗塞で倒れ、実家で自宅介護をすることになりました。妻が手伝いに行きたいという希望に対応するために、地元に戻って転職することにしました。家族もおりますので、家族の希望・後押しがないと転職に踏み出すことはできなかったと思います。転職ができる年齢が35歳ごろまでと聞いたことがあり、当時34歳でぎりぎりの年齢でしたので業務のきりが良くなる時期を選びました。当時担当していたシステムのリプレイスの提案(自分の担当としては数年に1度の大きな案件でした。)をしており、その案件が終わるタイミングで転職をすることを決意し、社内調整しました。
転職活動の際の転職理由としては、①Uターン転職するため、②年齢的に転職ができるぎりぎりの年齢だから③労働環境の改善のため、の3つの理由で説明していました。
-前職にはどれくらい勤務していましたか?
(田村)10年間勤務しました。10年目で34歳の時に転職しました。転職は初めてです。
DODAでUターン転職活動!
-Uターン転職の転職活動では、どのように情報収集されましたか?
(田村)まずは、DODAの転職フェアに行って業界研究をしました。その後DODAの転職エージェントからのお誘いがあり、そのままDODAのエージェントを利用して情報収集をしました。
DODAの対応としてはとてもよかったです。希望と条件を伝えると、20以上の求人をご紹介いただけました。異業種同職種の転職を希望していたこともあり不安がありましたが、転職エージェントの方に問題ないというアドバイスをいただき、もともと希望していた方向で進めることができました。書類審査もほとんど通過できたので、履歴書、職務経歴書についてのアドバイスもよかったのではないかと思います。悪かった点は特にありませんでした。スムーズに決まったため特に悪い点は感じませんでした。
-書類選考や面接では企業へどんな点をアピールしましたか?
(田村)業務経験、コミュニケーション能力をアピールしました。もともとの希望で活躍できそうな職場に転職したいという思いもあり、転職先は前職の経験が活かせる見込みのある職場に絞って、前職の業務経験をアピールしました。
-面接で面接官から質問されたこととは?
(田村)面接時は、転職理由や業務経験、新しいことにチャレンジする気概があるかなどを聞かれました。業務経験については求人内容とフィットする人材かどうかが重要だったのか、技術面に関する質問を細かく聞かれました。データベース(Oracle)、開発(Access、VB)に関する経験についての確認が多かったです。また、英語経験に関する質問もありました。募集要項はTOEIC500点の記載がありましたが、資格を未取得でしたので前職での英語利用経験のみを説明し入社後努力する旨を伝えました。
-内定までどのくらいかかりましたか?
(田村)2か月程度です。働きながら転職活動を行いました。
-新しい会社を決めた具体的な理由は何ですか?
(田村)職場選定の基準は、Uターン転職ということもあり地元で継続的に仕事ができるかどうかです。全国展開の会社ではないこと、本社が静岡県西部であること、情報システムの求人であることの3点を優先しました。(システム開発は基本的に本社で行うためです。)また、システムインテグレーション業界は労働環境が悪い傾向にあるイメージでしたので、社内SEの求人であることも重視しました。社内SEの中でも自分が得意な領域を生かすことができる企業を中心にエントリーを行いました。最終的には最もフィットしそうだと感じた会社がすぐに内定をくれたので、その会社に入社することを即決しました。想定年収額も相場より高く、選択はよかったと考えています。
-転職活動中、辛かったこと大変だったことはありますか?
(田村)辛かったことは、前職で働きながら転職活動をしたため活動期間中のプライベートの時間があまりなかったことです。職場では通常業務に加え、引き継ぎをしなければならないので忙しくなります。プライベートも引っ越し準備や新居探し、各種手続き等をしながら履歴書作成等々の活動をする必要があります。とにかく忙しかったです。
Uターン転職成功!職場環境が良い地域密着型企業社内SEに
-Uターン転職に成功されたのですね!新しい企業の業務内容と担当されているお仕事について教えてください。
(田村)転職先は自動社部品メーカーで、業務は社内SEです。システム保守業務、システム開発業務がメインの仕事です。自分の担当は基幹システム以外のシステム開発・保守を担当しています。規模の大きなシステムについては、ベンダーとの調整がメインです。リプレイスの方針検討や見積調整や稟議書作成等々の対応を実施しています。小規模システムについては内作で開発をしており、利用部門からの業務依頼に応じたシステム改善を行っています。具体的な作業としては利用部門との調整、改修仕様の策定、プログラミング、開発、試験等の一連の作業を実施しています。開発言語はVBA(Access)が主流です。その他の作業としては、サーバの異常発生時の対応を行っています。
-新しい職場は前職と比べるといかがですか?よかった点、悪かった点はありますか?
(田村)新しい職場は前職と比べて非常によいです。良かった点は、勤務時間が非常に短くなりました。残業がしづらい職場で一日最大2時間までです。毎日家族と顔を合わせることができるようになりました。間接部門ということもあり、契約受注や納期、作業メンバの維持に関する不安も少なく精神的なストレスが少ない職場です。悪い部分としては、職場の空気があまりよくないということです。個人商店感が強く連携して仕事をするという文化がないように感じました。ただ、職場の空気については自分で変えられる部分があると思いますので問題ないと思います。年収面では、100万円程度下がっていますが、全国展開の会社でなくなったこと、残業が半分以下になったことを考慮すると良かったと考えています。
これから転職をしようと考えている方に向けてアドバイスをお願いします!
(田村)転職するのは勇気がいることだと思いますが、自分は転職して人生が変わったと感じました。もっと早く転職すればよかったと思っています。ただ、転職をするためには地力をつけていく必要があると思いますが、地力をつけるための最も簡単な方法は、現職を一生懸命こなしノウハウや業務経験、技術力を積み上げていくことだと思います。現職を一生懸命勤めることで自分にも自信付きますし、面接で話すことにも厚みがでると思います。資格試験も転職を視野に入れていれば前向きに取り組むことができると思います。まずは今、努力することがよりよい転職につながると思います。転職にお悩みの方は、1年後転職するなどの時期を事前に決めておいてそこに向かって何をするかを考え、準備をするのがよいのではないでしょうか。