非上場企業から東証一部上場企業へ転職成功!

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転職No

case52

名前・性別

真田光(仮名)・男性

転職時の年齢

31歳
転職時期2015年6月
転職前の仕事造船会社の構造設計(愛媛県)
転職後の仕事大手造船会社の構造設計 (福岡県)

書類提出

2社

面接

2社

転職回数

1回目

転職活動期間

約2ヶ月(働きながらの転職活動)

卒業大学福岡工業大学 工学部

ポイント

日々の業務に追われ時間がない中、リクルートエージェントに登録し転職活動。

東証一部上場企業へ転職し、給与・職場環境・休日等すべてにおいて充実した環境に。

 

造船会社の構造設計担当として多忙な職場に勤務

-前職に就職した経緯を教えてください。

 

(真田)私は出身が離島だったので船が身近にあり、私たちの生活に必要な物資を運ぶ船に憧れを抱いていたため造船業を志望ました。造船業というと、3K職場、斜陽産業というイメージがついており、周囲の評判はあまり良くなかったのですが、私としては希望通りの就職先でした。

 

-希望通りの就職先だったのですね。前職の業務内容を教えてください。

 

(真田)前職の会社は上場していないものの、規模の大きな会社で工場をいくつも持っており、従業員数もグループ全体で3,000人以上ということもあり安心していました。また、大学とも共同研究でパイプがあり、ひどい会社ではないと思っていました。入社後は、船体の構造設計を担当する部署に配属されました。具体的には、手計算や解析等の様々な強度計算を実施し、船の板厚や補強を具体的に設計し製図するまでの業務を担当しました。

 

-どんな職場でしたか?不安や不満はありましたか?

 

(真田)私の部署に限ったことではなく、全社的に慢性的な人手不足で、新入社員といえども半年ほどの教育期間後すぐ先輩社員と変わらない仕事量を受け持たされました。やはり、半年で第一線で働くには分からないことも多く不安でしたし、残業ばかりで不満もありました。
更に、非上場の企業なので決算について公にされないのですが、大きな利益を上げている時も従業員に対しては厳しい状況が続いているように説明し、ボーナスなどが増額されることはありませんでした。労働組合との交渉も受け付けませんでした。しかし、不況になるとすぐ引き下げられたのには、呆れてしまいました。

 

‐直接的に転職しようと決意した出来事や具体的な理由はありますか?

 

(真田)約半年間の教育期間後に、すぐ第一線での仕事に配属されましたが、当然業務が処理できるはずもなく作業は遅れました。しかし、何とか後れを取り戻そうと、平日は毎日23時まで残業し休日も出勤して必死に取り組みましたが、残業代は毎月20時間分しか支給されませんでした。更に、上司からは遅れや失敗を厳しく叱責されました。1時間立たされて説教され、辞めてもいいぞと言われることも何度もありました。このような職場環境で、不満と疲労が溜まっていきました。当時既に結婚しており、子供も1人いました。しかし、ずっと多忙でなかなか家族サービスができていませんでした。私としては育児も含めてもっと家族と係わりたいと思っていましたが仕事がそれを許さず、休日は私抜きで外出していることが多い為なのか、子供との会話も少なく家庭内もどこか暗い雰囲気でした。このような状況を打破しようと、転職を考えるようになりました。

 

‐前職にはどれくらい勤務されていましたか?転職された時は何歳でしたか?

 

(真田)前職は、9年2ヶ月の間勤務していました。転職した当時は異動などしたことがなかったので、勤続10年目で年齢は31歳でした。初めての転職でした。

 

 

リクルートエージェントに登録し、多忙な中でも順調に転職活動

-転職活動はどのように行ないましたか?その際、転職エージェントは利用しましたか?

 

(真田)日々の業務に追われ、転職活動に取り掛かれる余裕がなかったので、転職の情報収集はリクルートエージェントに願いしました。

 

‐リクルートエージェントの対応はどうでしたか?よかった点、悪かった点を教えてください。

 

(真田)リクルートエージェントの方の対応はとても良かったです。具体的には業務が忙しくてなかなか採用試験の日程が決められず、決めたと思えば突発的な業務が入り再調整となった場合でも、エージェントの方は求人企業に一生懸命調整してくれました。その結果、希望する2社の採用試験を同じ日に実施できる様に計画してくれ、その内の1社とは、試験場所である東京までの交通費を支給する様に要請して認めてもらうことができました。面接対策のサポートも充実しており、面接時の心得の様な資料や想定される質問に対するアドバイスの提供もありました。
悪かった点は、見当たりません。

 

-書類選考や面接ではどんな点を企業にアピールしましたか?

 

(真田)書類選考では、前職で現場の方と協力しながら設計を改善し、1,200万円以上のコストダウンを達成した点をアピールしました。このことは面接でも重点的に聞かれ、いいアイディアだと褒めていただきました。

面接試験では、技術面接と人事面接の2つに分かれていました。技術面接では、配属先である部署の課長と部長が技術的な質問や問題を出し、それに回答しました。強度計算や製図の他に、振動について研究していたのですが、その点を評価していただきました。人事面接では、仕事上一番大事にしていること、心がけていることや、一番大きな失敗について、またその時にどのように対応しどのように感じたか。という質問が印象に残っています。

 

-内定が出るまで、どれくらいの期間がかかりましたか?

 

(真田)私は働きながら転職活動をしていたのですが、スタートからだいたい2ヶ月で、希望する会社から内定をいただきました。

 

‐新しい職場を選んだ基準は何ですか?重視した点を教えてください。

 

(真田)私は就職先として、大企業を志望しました。それは、前職ではサービス残業は当たり前、ミスがあれば上司からパワハラを受けるのも当たり前の環境だったので、仕事に対するモチベーションが低くなっていたからです。そのため、コンプライアンスがしっかりしているであろう大企業を志望しました。また、造船業は設備産業で好不調の差がとても大きいのですが、大手といわれる造船会社は、様々な事業を手掛け業績が比較的安定しているのでその点も考慮しました。 更に、志望した会社は今後海洋資源関係にも本格的に進出することを計画していました。もし実現すれば私のキャリアにも大きなプラスになると思いましたし、なによりも国を挙げたプロジェクトに携われるので自分の仕事に誇りが持てるのではと思いました。

 

‐転職活動中、辛かったこと大変だったことはありましたか?

 

(真田)転職活動で辛かったのは、日々の業務が忙しく、なかなか採用試験の書類や面接の対策が出来ないことでした。当時は毎日深夜まで残業していたのですが、その後に徹夜で志望企業に向けてエントリーシートや履歴書を書いたり、妻を相手に面接の対策をしました。これが何社も続いていたら、転職は諦めたかもしれません。また、なかなか有給休暇が取得できず、採用面接の日程調整には苦労しました。

 

 

東証一部上場企業ならではの安定した良好な職場環境

-新し職場の業務内容と、現在担当されている仕事について教えてください。

 

(真田転職先の会社は造船業から発祥したのですが何度も不況を経験しており、その対策として経営多角化を計って総合重工メーカーになりました。具体的には、港湾クレーンやバイオ、ガスタービン等の発電設備、橋梁など多くの事業を手掛けており従業員が把握できないほどです。

現在私が携わっている業務は、前職の業務とその延長線のような業務を担当しています。具体的には、前職と同じように船体の構造設計として手計算や解析による強度計算を実施し、船の板厚や補強を具体的に設計し製図するのですが、舵などさらに詳細な部品も担当しています。また、その後の現場用の図面の製図や出図、船体に取り付いている梯子やマンホールなどの配置図も作成しています。

 

‐新しい職場は、前職と比べてどうですか?よかった点、悪かった点はありますか?

 

(真田)新しい職場では、経験者といえども会社によっての細かい違いがあることも多々あり、色々と確認しながら作業しなければならないのですが、職場の上司や同僚の方は優しく、質問しやすい雰囲気であり、中途入社の私にとってはとてもいい環境となっています。前職の会社に比べて業務の負荷が低く、従業員にゆとりがあることも関係しているのかもしれません。
また、東証一部上場企業ということもあり、残業代や手当はきちんと支給されますし、パワハラやセクハラなどを厳しく監視しており、他部署ですが実際に処分された方もいるようです。給与面については、前の会社と比較して約30%増えました。労働組合もしっかり機能しており、業績が悪いにもかかわらずベースアップ実施やボーナス維持を勝ち取ってくれています。休日も増えたので、家族サービスできる様になったこともとても嬉しく感じています。

 

 

これから転職をしようと考えている方に向けてアドバイスを!

(真田)転職するには、普段の業務に加えて求人企業の情報収集や提出書類の準備、並びに面接の対策など、とてもエネルギーが要ります。また、家族がいれば引っ越し等もしなければなりません。自分一人だけの意思ではどうにもならないかもしれません。しかし、どうしても今の現状を打破したい、環境を変えたい、という気持ちがあるのなら挑戦するべきだと思います。時期にもよるかもしれませんが、転職活動をしてみて、企業の門戸が思っていたよりも開かれていることを感じました。私も本心では、内定をもらえる自信はありませんでした。しかし、転職においては、求人企業は職務経歴を重視しており、ニーズにマッチした人材であれば学歴や前職の事業内容は目をつぶることも多いと教えられました。このことから、大企業であっても転職できるチャンスは大いにあります。このようなチャンスに是非挑戦してみてはいかがでしょうか。

 

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