転職No | case29 |
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名前・性別 | 南沢愛(仮名)・女性 |
転職時の年齢 | 23歳 |
転職時期 | 2016年6月 |
転職前の仕事 | ブランド古着の買取販売(千葉県) |
転職後の仕事 | 求人広告代理店の事務(東京都) |
書類提出 | 1社 |
面接 | 1社 |
転職回数 | 1回目 |
転職活動期間 | 約1ヶ月(働きながらの転職活動) |
卒業大学 | 高卒 |
ポイント | アパレル業界から求人広告代理店の事務職へ転職!応募から1週間で内定GET! |
アパレル業界でアルバイトから正社員に
-前職のアパレル業界へ就職した経緯を教えてください。
(南沢)もともとアパレルでショップ店員のアルバイトとして働いていました。アルバイト雇用では給料が安定せず、生活も苦しかったため転職を考え始めましたが、アパレルからは離れたくなかったため、はじめは掛け持ちでアパレルのブランド古着の買取販売店に入社しました。ここに決めた理由としては、8時間フルタイムで週5日シフトに入れるため、ショップ店員よりも安定していると思ったからです。そして入社から1年ほどアルバイトで勤務したのちに正社員に登用されました。
‐アルバイトから正社員になられたのですね。どのような仕事を任されていましたか?
(南沢)業務内容は古着の買取から販売までです。私の部署は買取を専門に行っていました。お客様から送られてくるアパレル商品を仕分け、データ入力をし、査定、お客様にご連絡をするという流れのお仕事です。
-前職はどんな雰囲気の会社でしたか?
(南沢)全体的にフラットで、目に見えるしっかりとした上下関係はなく、とてもスタッフ同士が仲の良い職場でした。
良いところでもありますが、バイトと社員の壁もないため、メリハリがなくとても生ぬるい環境でした。
-好きなアパレル業界から転職しようと思った理由は何ですか?
(南沢)前職はシフトの融通もきくし簡単な仕事でしたが、その分やりがいはなく、毎日同じ繰り返しでした。
ベンチャーだったので、みんなが手探りの状態で日々新しいことにチャレンジしてはうまくいかず、チャレンジすること自体は悪いことではないですが、しっかりと体制が整っていないことに不安を感じ始めました。会社を良くするために実際に発言ができるのは立場が上の人ばかりで、私たち下っ端は毎日与えられたことを繰り返すのみ。やりがいがなく転職を考え始めました。
一番の決め手は同時期に入社した仲間たちがどんどん転職し始めたことです。一緒にやってきた仲間が次々といなくなり、やりがいもなくなり、取り残されるのだけは嫌だと感じ転職を決意しました。
‐前職には何年間勤務され、何歳の時に転職されましたか?
(南沢)前職には3年間勤務し、22歳の時に転職しました。
転職活動1か月、応募から1週間で内定!
-転職活動はどのように情報収集しましたか?転職エージェントは使用しましたか?
(南沢)転職の際はネット求人を一通り探しました。転職エージェントも考えましたが、その時は転職を決意したわけではなかったのと、採用基準が上がってしまう気がしたので結局使わないことにしました。時間があるときに求人広告を眺めて、まずどんな仕事をしたいのかを模索し、事務職に絞ってからは求人広告を常に比較し、気になるものがあればチェック、ホームページや過去の求人、会社の口コミなどありとあらゆる情報を探しました。
もともと多くの企業を受けるつもりではなく、本当に働きたいと思う企業に勤めたかったので、気になる求人を同じように調べ上げ、待遇面や仕事面全てを比較し絞っていきました。
-書類選考や面接時、どんな点をアピールしましたか?
(南沢)私の場合、書類審査は求人広告のネット応募機能を使ったので、必要記入項目(名前、年齢、性別、住所)のみでした。書類審査基準は年齢のみだったようなので、気をつけることもなく通りました。
面接では志望動機、転職理由、事務職が自分に向いている理由などを聞かれました。
志望動機はありきたりにならないように気をつけました。私は人の役に立つ仕事がしたかったので、それを志望動機にしました。今までの経験上私には事務職が向いていて、なぜ人の役に立ちたいのかを具体的に伝え、どうして貴社じゃないとダメなのかをしっかり伝えるよう意識しました。
転職理由はマイナスな印象を与えないよう、前向きに、さらに志望動機に絡めながら伝えることを意識しました。理由がこじつけにならないよう、なぜこの仕事がしたいのか、なぜ貴社への転職を希望しているのかをしっかり考え、どんな質問をされても自分の言葉で答えられるように準備をしました。
最後に質問はありますかと聞かれたので、“これからもし採用していただけたら、どんなことが出来れば私はより役に立つことができますか。”と前向きで業務に絡めた質問を用意しました。質問はいくつかあると良いと思います。
-転職活動を開始して内定までどれくらいかかりましたか?
(南沢)就職活動を始めてから内定がでたのは約1ヶ月です。
就職活動といっても、調べ始めてから応募するまでが長かったので、応募してから内定が出るまでは約1週間程と短期間で決まりました。
-1社のみの面接で、内定まで1週間とはすごいですね!新しい会社を選んだ基準とは何ですか?
(南沢)私は待遇は二の次で、職場の雰囲気や人間関係、やりがいを重視しました。職場の雰囲気は明るく、真面目すぎない、でも仕事には誠実に取り組んでいることが条件でしたが、それではたくさんの会社が当てはまり絞りきれませんでした。そのため、人間関係はある程度フラットで上下関係はあるものの風通しが良いことを基準にしました。
少人数で社長さえも役職で呼ばず、溶け込みやすそうな職場でプライベートでも仲の良さそうな雰囲気が伺えたこの会社を選びました。
一番重要視していたのがやりがいです。事務職に絞っていたですが、データ入力のみなどの消化作業ではなく、人から必要とされる仕事がしたいと考えていました。営業が事務に感謝するという文言が目を引き、ここなら自分の存在価値を見出せると思い今の会社に決めました。
-転職活動で辛かったこと苦しかったことはありますか?
(南沢)就職活動自体の苦労は、受けた会社も1社と少なかったと思います。ただし、就職活動を始めた当初は自分が何をやりたいのかわからなかったため、どんな仕事がいいのかを考えるのが大変でした。決まってからは履歴書を書いたり、面接のシュミレーションをしたりと結構な時間を使いました。
初めての転職であり、転職エージェントをつけなかったので就職活動のマナーなどを探すのにとても苦労しました。
新しい会社の仕事はやりがいがあり、充実した生活に!
-新しい職場の業務内容と、どのようなお仕事を担当されているのか教えてください。
(南沢)求人広告の代理店に勤務しています。私の業務は電話対応から、原稿修正や作成などのクリエイティブな仕事、受注登録、面接対応など、その他一般事務業務です。小さい会社のため総務や経理がないので、全ての事務的業務を私たちが担っています。
時にはお客様と直接原稿のやり取りをしたり、営業同行に行ったりと、営業事務のような仕事もしています。そのため飽きがくることなく、新鮮な気持ちで毎日を送ることができます。毎日やる仕事が山積みで残業もありますが、1日があっという間です。気づいたら1日、1週間が終わり、1か月が終わっています。めまぐるしい毎日ですが、人の役に立てている実感をしっかり持てるのでとてもやりがいがあり充実しています。私がやっている仕事は求職者と雇用主を幸せにするため、正確で適正な求人を発信する大事な仕事だと思っています。
-新しい職場は前職と比べてどうですか?良かった点・悪かった点はありますか?
(南沢)前職では毎日やりがいがなくただ過ぎていくだけで、まだ何日か、まだ何日かと指折り数えていく日々でしたが、いまは気づけば週末。あっという間に時間が過ぎ、足りないくらいです。仕事のやりがいも十分にあり、人間関係も程よくとても充実しております。今の会社は正社員で土日祝休みで休日もしっかりとることができ、福利厚生も充実しているため安心して勤務することができます。締め切りがある仕事なので時間に追われる辛さや、有給が取りにくい、給与も多いとはいえないマイナス点もありますが、それをはるかに上回る充実感でとても満足しています、前職は自分のやっている仕事に自信が持てず、あまり友達にも言いたくなかったのですが、今は自信を持って広告代理店の事務ですと言えます。転職してから全てのことが充実、豊かな生活を送ることができています。
転職をしようと考えている方に向けてアドバイスをお願いします!
(南沢)転職については何に重きをおくかが重要だと思います。
給料なのか、待遇なのか、やりがいなのか、環境なのか 。それをしっかり打ち出した上で下調べを十分に積んで就活をすれば、失敗は減らせるのではないかと思います。
エージェントを使わなくても大企業でなければ、しっかりとした意識があれば内定をもらえるはずです。失敗する場合は、転職先をなんとなく決め、とりあえず受けているからだと思います。自信を持って志望動機が言えるように、自分が本当は何がしたいのかしっかり考えてみてはいかがでしょうか。