激務にサヨナラ!希望のワーク・ライフバランスを実現

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転職No

case20

名前・性別

伊藤亨(仮名)・男性

転職時の年齢

38歳
転職時期2013年9月
転職前の仕事大手安全具メーカーの営業職(東京都)
転職後の仕事私鉄グループ企業の工事会社の経理・総務職(東京都)

書類提出

15社

面接

5社

転職回数

6回目

転職活動期間

2012年10月~2013年8月(働きながらの転職活動)

ポイント経験を生かした希望の職種とワーク・ライフバランスを第一に考え再転職に成功!

 

 子供が産まれてよりワーク・ライフバランスを意識

-2回目の転職インタビューになりますがよろしくお願いします。

 

(伊藤)よろしくお願いします。

伊藤さんの「前々職→前職」の転職体験談はこちらを参照

 

-さっそくですが前職の大手安全具メーカーの営業職の話から聞かせてください。

 

(伊藤)前々職で、体を壊す程の激務から生活を変えたいと前職へ転職致しました。前職は、安全靴やヘルメットなど、安全保護具のメーカーで、それ以外にも工場やオフィス、工事現場などで扱う保護具からユニフォーム類までを全般に扱う商社の側面ももつ、業界最王手でした。

前々職では長年経理の経験があり、そのまま経験を積んでいきたいと考えて前職も経理職希望で採用試験に臨みましたが、営業を統括する役員の方に色々とお話しを伺い御誘いを受けたことで営業職で勤務することとなりました。

業務は法人営業で、基本的には自社製品である安全靴や作業服等のユニフォーム類に加えて、工場・オフィスで取り扱うあらゆる商材を売り込めたので、大手から中小企業まで幅広く担当し、基本的には営業マンが見積もり提案→受注→発注までを行い、専門の部署が納品→請求までを行うという形でした。

また、ユニフォームに関しては、会社によってはオリジナルのものをデザイナー等と連携して提案し、特注で獲得する事もあり、その場合には生地選定・デザイン・納期管理・採寸など、アパレル会社の様な業務が入り、そのような案件は大口なだけに緊張感のあるお取引でした。

 

-前職場の環境・雰囲気はどうでしたか?どんな不満や不安がありましたか?

 

(伊藤)営業と言う事で当然目標の数字はありましたが、ノルマと言う程厳しいものではなく、業績に応じた成果報酬でも無く、営業であっても残業代が支給される職場でした。

職場の雰囲気は各支店によって大きく変わるところですが、私が会った上司はみな面倒見がよく、また大口案件には本社の専門部隊も精力的に動いてもらえるので、よほど要領が悪い人でなければ営業活動を行う上では整った環境だったと思います。

ただ私の場合、どこの会社に行ってもとにかく時間に縛られる宿命のようで、同期入社の方が配属された支店では比較的残業も少なかったと聞いていましたが、私の支店は売り上げが大きく大口案件も多かった事もあって皆が遅くまで残るのが当たり前の状態でした。

あと、これも配属先によるとは思いますが、飲み会が頻繁にあり、お酒が駄目な私には正直きつかったです。強引に誘われる訳ではなかったのですが、多少の付き合いは致し方ないと思い参加していました。

 

-直接的な「転職のきっかけ」は何だったんですか?

 

(伊藤)入社二年目に入り、子供が生まれるなど生活環境の変化に伴って、前の転職の時にも増して、仕事とプライベートの両立を考える事が増えてきました。

転職をするなら早い方がいいとの考えがあったのと、ただ前職は良い会社だと思いましたので異動を希望しつつそのまま勤務していくかの両面を検討しながら、長い目で見た転職活動を始める事としました。

 

-前職の勤務期間・転職した時期と年齢を教えて下さい。

 

(伊藤)3年ほど勤務して、転職した時期は38歳の時でした。長い目で見た転職活動とは言いながらも、37歳の半ばから転職活動を始めて1年くらいで転職先が決まらないのなら、前職のままで行こうと考えていました。

 

 

転職回数の多さがネガティブに働かないよう工夫

-転職活動でのアピールポイントはどのような点でしたか?

 

(伊藤)転職回数の多さをウイークポイントとして目立たせない工夫が必要でした。何しろ、転職サイトで条件の良い求人には1人の枠に千人もの応募が殺到する事もあると、転職活動中に、ある会社の担当者から教えて頂きましたので、無策で活動してはダメだと考えあらゆる方法を試しました。そのあたりは営業で培われてきた事が生かせたと思います。

例えば、他の方と同じ土俵で書類選考に臨んでも分が悪いと考えて、Webでエントリーしつつ、担当者に直接電話で挨拶して印象付けたり、エントリー前に電話で、Web履歴書・経歴書の内容の中で、特に詳しく提示したほうが良い情報があるか質問したり等、きっかけは何でもいいので直接担当者とアナログの交流を図り、売り込みを行いました。

また、大手専門商社の採用に、一度会社を見学したいと申し出ると、中途採用で見学の申し出をしてきた人は初めてだと言われ、常態化すると対応できないのでと断られました。そこで、総務宛に営業で伺うのでその後に少しだけ時間を取ってほしいとお願いすると、渋々ですが了承してくれ、営業訪問の後に採用担当者と面談を持つ事が叶いました(その企業からは内定を頂きましたが、待遇面で条件が合わず残念ながら辞退しました)。まあ、ルール違反という訳ではないと思いますが、人事担当の方にはインパクトは強かったようです。

面接では必ず過去の経歴を聞かれましたので、多くの企業で勤務してきた事を、私しか経験していない唯一の経歴としてしっかりと話し、そこで培われた人間性や自分の人生にどうプラスになっているかを却って際立たせてアピールしました。その上で一番アピールしたい経理としての経歴を具体的に伝えるように努めました。

それらの取組みが良い形で伝わった企業からは、面接の際に「応募に対してここまで策を講じてきた人はいなかった」「経歴の伝え方が面白い」と、直接言われる事もありました。

逆に、「サイトで応募するだけでいいのに余計な事をするな」と言われた事もありましたが、意に介さず聞き流すようにしていました。

 

-面接では具体的にどのようなことを聞かれましたか?

 

(伊藤)全ては覚えてないですが以下のような内容だったかと思います。

・これまでの経歴を踏まえつつ自己紹介

・現職から転職を考えている理由

・現在の職務内容

・過去の転職の経緯

・待遇についての希望

・マネジメントの経験はあるか(何人、どのような業務で、その中で意識している事等)

 

-転職活動の期間はどれくらいでしたか?内定は何社か出ましたか?

 

(伊藤)転職活動は、あまり手当たり次第に希望を広げて応募しませんでしたので、自分の希望にしっかりマッチする求人あった場合に応募し、10カ月程掛けて活動しました。応募が重なる時は月に3~4社に応募する事もありましたが、それ以外は月に1~2社程度の応募でした。

転職活動は働きながら進め、3カ月に1社くらいのペースで内定を頂いたのですが、前職と悩んで結局辞退したり、最終面接後に結果を頂く前に辞退する等が4社続きました。

前職も、時間の事以外は不満もなく魅力はありましたし、面接での話のなかで印象が変わった会社もありましたので、もう失敗は許されないという気持ちでかなり慎重に動いていました。

 

 

 転職で希望のワーク・ライフバランスを実現!

-今の会社を選んだ理由は何でしたか?

 

(伊藤)待遇面など、希望の条件であった事はもちろんですが、ある程度裁量をもって仕事をさせていただける点と、これまでの経験を生かせつつ、更に業務の幅を広げていける環境であった点です。

会社の規模は100名弱と小さいのですが、大手のグループ企業という事で経営は安定しており、条件なども親会社ほど厚待遇ではないにしても親会社に準じて整えていることも安心感はありました。

 

-今の会社の仕事内容について教えてください。

 

(伊藤)大手私鉄グループの工事会社で、総務部に所属し、現在は課長として勤務しています。小さい会社ですので総務部の中で総務・経理・人事の業務を全て賄っていますが、その中でも総務・経理を中心に担当しております。

基本的な総務・経理業務以外にも、上場会社のグループ企業として親会社に準じた様々な業務が発生し、例えば内部統制などグループ全体での取組みとなりますので、規模の割には大手並みの様々な業務があり、幅広く経験できる点は面白みがあります。

また、工事会社ですので工事契約や官公庁への届出書類が多く、その辺りも総務として対応する業務となっています。

 

-転職してよかった点・悪かった点は?

 

(伊藤)基本的には裁量を与えてもらい、自由にさせてもらっています。その分、責任は大きいですが、部署内外で人間関係も良好で皆協力的ですので仕事はやり易いと感じています。何よりも、融通の利く環境で仕事ができている点では、望んだ環境だと言えますので、転職して良かったと思います。待遇は、残業が減った分で減った時期もありました。現在は、昇格もして前職より若干ですが上回っています。以前の職場で膨大な残業をしていた頃は、残業時間をカットして申請していたので、実際に時給換算すると今の方が格段に割が良いことになります。

悪かった点としては、会社の位置付けとして致し方ないのですが、上役の方々が親会社からの出向の方が多いので、数年で変わってしまう所が、良くもあり悪くもあるという点です。やはり来られる方によって、仕事がやりやすくなる場合もあり、やりにくくなる場合もあると言った感じで、中にはあまり精力的に働いてくれない方もいるのも事実です。

プロパー社員としての立場としては、親会社からの方々が上役を固めていく中でも、プロパー社員で役員に昇格している人もいますし、評価の基準等にも納得しています。

 

 

これから転職をしようと考えている方に向けてアドバイスを!

(伊藤)転職はやはりエネルギーが要りますので、可能であれば現在の会社で自分の要望を伝えていくことは大事かと思います。

前職にいたら今頃どんな人生だったかと時々思う事はあります。ただそれでも今の方が良いと思えるのは成功と言えるのかもしれません。わたしの周囲では前職の方がいい部分はあったと、辞めてから思えるようになったと言う人も多いです。

そういう点では、よくよく考えながら、時間は大変ですが辞表を出す前に頑張って転職活動していく事をお勧めします。採用担当者に聞くと、在職者の方が印象が良いという方は多いですし、なかなか決まらないと焦って条件を広げ過ぎて、結局希望とはかけ離れた会社に入社してしまったという事にもなってしまいます。

就職は縁もあります。活動時期に希望の求人がある事が大前提にもなりますので、余裕をもった活動で、良い企業に巡り会えると良いですね。

 

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