PCインストラクター
PCインストラクターの需要は減少傾向
PCインストラクターは、PCの使い方を分かりやすく指導する仕事です。民間のパソコン教室や自治体の市民講座の講師、教育機関での講師が主な勤務場所となります。しかし、市民講座の講師や教育機関は採用枠が少ないため、大半のPCインストラクターは民間のパソコン教室へ勤務しています。
PCインストラクターの仕事の需要は、年々減少傾向にあります。今は小学生などの義務教育時代からPCの使い方を学習でき、パソコン教室へ行って使い方を習おうという若者は減少しているからです。また、パソコンで使い方や学習方法など何でも調べることができるようになったこともあり、若年層だけでなく、高齢者も自学自習できるようになりました。
市民講座など市区町村主体でIT講習会・パソコン講習会が開かれるようになり、格安または無料でPC操作を学べることから、パソコン教室へ通う受講生はどんどん減少しています。急激にパソコン教室が増加していた時期は終わり、最近は廃業するパソコン教室が出てきている状態です。今後PCインストラクターとしての職業のニーズはますます減少していくと予想されます。
PCインストラクターとして転職し、生き残るためには
PCインストラクターの仕事は、受講生のPC操作レベルが上がっていることから、PC操作を一から教える時代は終わり、聞かれたことを的確に答える時代になりました。PCインストラクターの需要が減少していく中、PCインストラクターとしてより良い条件で転職し、厳しい世界を生き残っていくためには、他の人と差をつけられる資格やスキルを身に付け、常に学ぶ姿勢を忘れず自分自身を向上させていくしかありません。
PCインストラクターとして働く基礎になるマイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)資格の取得と、マイクロソフトOffice系ソフトのスキルを身に付けることはもちろん必須です。Webサイト制作なども教えている教室であれば、PhotoshopやIllustrator、Dreamweaverが使いこなせることや、Webディレクションのスキルを身に付けておくと転職に有利になるでしょう。教室によって必要な資格やスキルは違っているので、自分が転職したい先はどのような人材・資格保持者を必要としているか調べ、転職活動することも大切です。
PCインストラクターの雇用形態は正社員だけでなく、派遣社員や契約社員、パートやアルバイトなど様々です。正社員の採用が年々減少している中、PCインストラクターの仕事だけでなく、教室の売上を管理する運営業務やマネジメント業務を兼務できる人材を正社員として迎え入れる傾向にあります。PCインストラクターとして競争時代を生き残っていくには、PCの資格やスキルと共に経営者としての経験も積んでいく必要があるでしょう。