経理
経理部門の転職は人気が高く、競争率が激しい
景気が少しずつ改善し、全国に事業所が増えていることから、経理部門の転職市場では求人数が増加傾向にあります。どの事業所にも経理部門は必ず必要なので、事業所が増えると求人が増えるという現象が起きています。しかし、経理部門は人気が高い職種であり、キャリアアップ志向が高い人が多く、条件の良い職場は競争率が激しくなります。
転職エージェントがまとめた経理部門の2018年6月の求人倍率は0.59倍。厚生労働省の「一般職業紹介状況」によると、全国の有効求人倍率は1.63倍であることから、経理部門へ転職することがいかに難しいかが分かり、条件の良い求人は特に激戦になることが予想されます。
(出典:MS-Japan「2018年4月~6月期 経理・人事・法務・会計事務所の転職動向」)
安定志向が多い経理職への転職のカギは?
経理職の方は安定志向が高く、将来的なキャリアアップが想像できる職場に転職を希望する傾向があります。
20代~の若い世代の転職では、スキルが未熟であることから経験値をアピールすることは難しくなります。そのため、スキルがなくても若者ならではのチャレンジ精神やモチベーションが高い人材であることをアピールし、過去にどのような経験をしてきたか、その経験を経理という仕事にどう活かせるかアピールする必要があります。
また、簿記や公認会計士などの経理職で使える資格を勉強している人、資格を取得している人は大きなポイントとなるので転職のアピール材料にしましょう。未経験の場合は、契約社員や紹介予定派遣でスタートし、将来的にスキルアップしたら正社員に登用される道もあります。また、ベンチャー企業は会社と一緒に成長できる社員を募集することが多く、経理未経験で20代でも採用される可能性は高いため、気になる人はベンチャー企業の求人募集をチェックしてみるとよいでしょう。
一方、管理職に関しては経理としての経験が豊富で、マネージメント力がある人物が求められます。決算担当者や経理財務全般をまとめられるリーダー・マネージャーを募集している企業は多く、専門性がある経理職のエキスパート、即戦力として活躍できる40代以上の人材は激しい獲得競争になっています。また、グローバル展開を積極的に行っている企業では語学力の高さもポイントとなるため、経理職でも語学力が要求される傾向があることも特徴です。
転職エージェントの中には管理部門専門のエージェントもあるため、該当する場合は参考にすると求人情報が得やすくなるでしょう。