土木施工管理技士
土木施行管理技士資格の難易度
土木施行管理技士は、土木工事の現場監督です。資格には1級と2級があり、2級は主任技術者として管理を行います。1級取得者は河川(堤防の工事など)・道路・橋梁・港湾・鉄道・上下水道・トンネルなどの土木工事において主任技術者や管理技術者として施工管理に従事します。1級・2級どちらも実務経験が必要となり、資格取得までには一定の時間がかかります。
土木施行管理技士の資格取得には1級・2級共に「学科」と「実地」の2科目合格が必要となり、学科試験に合格した人だけが実地試験を受験できます。1級の学科の合格率は40~60%、実地の合格率は30%台で推移しており、総合の合格率は20%ほどです。なお、平成29年度の1級の合格率は学科66.2%、実地30.0%で、最終的な合格率は19.9%でした。特に1級土木施工管理技士は、学歴や学科によって異なりますが3年~10年もの実務経験を要するため、相当の難関資格といえます。
【土木施工管理技士 合格率データ】
(出典:CIC日本建設情報センター「土木施工管理技士1級・2級資格試験ガイド」)
土木施行管理技士の需要と転職状況
震災復興・復旧事業や公共施設、インフラの更新需要、東京オリンピックに向けた設備事業など建設業界の需要は拡大している中、建設業界に従事する人材は不足が続いています。中でも土木監理技術者や主任技術者の人材は、需要の増加にもかかわらず「管理技術者の高齢化」や「団塊の世代の大量退職」により不足が深刻化しています。
企業としては優秀な資格保有者の確保が急務であるため、転職活動では土木施行管理技士資格を取得していること、前職での経験・スキルを面接官にアピールできれば自分の望む条件で有利に転職することができるでしょう。
土木施行管理技士は建設現場がなくならない限り必要とされる人材です。特に1級の有資格者はどの企業にとっても欲しい人材です。土木施行管理技士の資格を取得することは自身の地位や待遇が改善されるだけでなく、転職の際に有利に働くことは間違いありません。