土地家屋調査士
土地家屋調査士の登録者数、受験者数と合格率の推移
土地家屋調査士の個人会員は平成27年度4月1日時点で17,017人です。そのうち女性は487人であり、割合的に女性の会員はまだまだ少ない印象です。個人会員数は近年減少傾向にある一方で、法人数は平成27年時点で213と数は少ないながらも徐々に増加しています。
【土地家屋調査士人口の推移(各年4月1日現在の個人会員数・法人数)】
(出典:日本土地家屋調査士会連合会「日本全国あなたの近くの土地家屋調査士」)
また、「新規登録者」の年代構成を見ると30代・40代が4分の3を占めており、合格者の多くが企業などで社会経験や実務経験を経てから資格を取得していることが分かります。(参考:同資料より)
土地家屋調査士試験の受験者数は例年4,500人~4,900人程度であり、合格者は400人前後です。合格率は8.5%程度で推移しています。年齢・性別・学歴を問わず受験することができる資格ですが、決して簡単な資格ではありません。
(出典:日本土地家屋調査士会連合会「土地家屋調査士について」)
土地家屋調査士の資格は、建築士や測量士の資格試験に免除科目があります。また、司法書士や宅地建物取引士と学習範囲が被るため、他の資格への挑戦に活かせ、複数の資格取得を目指すことができる資格でもあります。
土地家屋調査士は独立開業しやすい?
土地家屋調査士は、不動産の「表示に関する登記」の必要な手続きをおこなう、土地に関する法律の専門家として活躍できる資格です。実務経験がなくても、学習だけで資格取得することができます。そのため、資格取得後に連合会へ登録した後すぐに独立開業することができます。
しかし、実務経験がないと独立開業してもクライアントをスムーズに得ることはできないため、一般的には測量会社や土地家屋調査士会社へ就職し勤務経験を積んでいく人がほとんどです。公共測量など大規模な仕事を手掛けたい場合は、大手の測量会社や土地家屋調査会社へ就職するか、建設コンサルタント企業へ就職すれば多様な経験を積むことができます。
転職時には土地家屋調査士資格を取得していること、実務経験があることをアピールすれば有利に働くことは間違いありません。独占業務であり、さらに好不況に左右される事はなく安定しているため転職しやすい資格です。仕事に資格を活かせることを強くアピールして転職を成功させましょう。
地域や地元に根付き地域貢献できる仕事であるとともに、仕事に必要な器材や道具などが多くないため、経験さえ積めば比較的独立開業しやすい職種です。個人事務所を設立するか、複数の土地家屋調査士と合同で事務所を設立する、税理士や行政書士などの他士業と共同事務所を開いて活動する方法もあります。実際に独立開業がとても多いこともこの資格の特徴となっています。