和裁士

 

和裁士の高齢化による和裁士不足が続く

 和裁士とは着物の仕立てやお直しをする仕事です。専門的な知識と技術が必要で、一般的には、専門学校や大学を卒業し、反物店や呉服店、和裁所に就職します。未経験者の採用枠もありますが、その場合は入社してから一人前の和裁士を目指して修行・研修を受けることになります。一定水準の技術があれば生涯有効なキャリアとなり、転職が有利となるばかりか独立してフリーランスとして働くことができます。

 

 着物を日常的に着る人は少なくなりましたが、結婚式や成人式、卒業式や七五三などのイベントで着物を着る人は多いです。着物の仕立て直しを行う和裁士は高齢化しているにもかかわらず、職業として和裁士になる若者が少ないことから和裁士不足が拡大しています。和裁士の仕事に対する需要がなくなることはないため、和裁士の技術を持っていると就職や転職に有利になると言えるでしょう。

 

和裁士に資格は必要?

 和裁士は資格がなくても働ける職業ですが、国家資格の技能検定制度である「和裁技能士」と、商工会議所が主催する「和裁検定」があります。和裁技能士には1級、2級、3級があり、それぞれ実務経験が必要です。1級は7年、2級は2年の実務経験が必要であり、経験と技術がないと合格できないことから、取得すると社内でのキャリアアップはもちろん、転職時に有利になり、お客様にも信頼していただける資格です。

 

 また、和裁検定は1級から4級まであります。受験資格は特に設けられていないため、実務経験がなくても資格に挑戦することができます。実務経験はなくても、技術力があることを証明したい人にはおすすめの資格です。和裁士としての転職を考えている人は、技術や能力をアピールするためにも和裁技能士や和裁検定の資格を取得するとよいでしょう。

和裁士に関連するみんなのQ&A

和裁士になる方法が知りたい

着物に興味があります。和裁士ってどんな仕事ですか?デパートなどの呉服店に転職すればなれるのでしょうか?...

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