ベビーシッター
ベビーシッターの仕事と将来性
ベビーシッターは、個人宅や民間の託児所、企業やイベント会場で子どもを預かり、保育や世話を行う仕事です。ベビーシッターの多くはベビーシッター派遣会社に登録してアルバイトやパート社員、契約社員として働いています。
ベビーシッターになるために特別な資格は必要ありません。しかし、「保育士」や「幼稚園教諭」、「看護師」などの資格を持っていると子どもを預ける親から信頼され、仕事を依頼されやすくなります。また、国家資格を持っていない場合は、公益社団法人全国保育サービス協会が実施している「ベビーシッター資格認定試験」に合格して「認定ベビーシッター」という資格を取得しておくと信頼度が高まるでしょう。
共働き世帯が増え女性の社会進出が進み、待機児童の預け先が問題となっていますが、ベビーシッターは保育所のように定員が決まっておらず、週に数回、月に数回という一時預けとしても利用することができます。子どもの預け先に困っているご両親のニーズに柔軟に対応できるため、年々利用者数が増加しています。
また、東京都では、平成30年度から待機児童対策としてベビーシッター利用支援事業を実施することとなり、今後ベビーシッターの需要は拡大していくと予想されます。(参考:東京都「ベビーシッター利用支援事業 参画事業者を募集」)
ベビーシッターの転職を有利にするには
需要が拡大しつつあるベビーシッターの転職市場では、ベビーシッターの能力に+αの能力や技能を持つ人材が転職活動を有利に行うことができるでしょう。例えば、上述のとおり「保育士」や「幼稚園教諭」といった保育の国家資格を持っている人は保育のプロとしての信頼度が高まります。「看護師」や「助産師」等の医療関係の資格を持っている人も、子どもを預ける人材として安心されます。また、国際化の時代を反映し、外国人の子どもや帰国子女を預かることもあるため語学に堪能な人材も重宝されます。
また、ベビーシッター派遣会社においても、単なるベビーシッターと何か他のサービスを同時に行う人材を派遣する会社が増えています。例えば、ピアノやヴァイオリンを教える習い事の先生を兼ねるベビーシッター派遣会社や、家事代行を行うベビーシッター派遣会社などです。
育児経験はもちろん、保育のスペシャリストとしての専門知識や医療知識、楽器演奏経験や英語力、その他特別な技能や能力があるベビーシッターは、今後活躍の場が広がっていくことでしょう。