ジュエリーデザイナー
ジュエリーデザイナーの将来性は?
ジュエリーデザイナーとは、貴金属や宝石で指輪やネックレスなどのジュエリー(アクセサリー)をデザインする仕事です。ジュエリーをデザインしオリジナルアクセサリーを製作する他、修理やリフォームなども行います。
ジュエリーデザイナーになるためには専門知識が必要となるため、大学の専門課程や専門学校などでデザインやジュエリーの基礎を学ぶことが一般的です。その後、貴金属メーカーやジュエリーメーカーのデザイン部で働くほか、宝石店、デパートの宝石売り場、リフォームショップなどに勤めます。実力がある人はフリーランスのジュエリーデザイナーや、ジュエリー作家として独立し、活躍することもあります。
ジュエリーは高価な商品であり、景気やブームに左右される業界です。2008年のリーマン・ショックに端を発する世界金融危機の際には、国内経済の低迷から雇用情勢や個人消費が低迷しジュエリー業界も厳しい状況が続きました。その後、景気の回復に伴い徐々にジュエリー業界の規模は増加していますが、依然として苦戦している状況です。今後は東京オリンピックに伴うインバウンド需要、増税前の駆け込み需要などが期待できますが、大幅な回復は難しいという見込みもあります。
(出典:矢野経済研究所「宝飾品(ジュエリー)市場に関する調査を実施(2018年)」)
ジュエリー業界の低迷により、ジュエリーデザイナーの需要も明るいとは言えず、これからはジュエリーデザイナーとしてのセンスやアイディア、実力のある人材が求められています。
ジュエリーデザイナーの転職は経験者優遇
ジュエリーデザイナーは専門性が高く、経験とともにセンスや技術が必要となる職業であることから、転職市場では経験者が優遇される傾向にあります。企業としても未経験者を雇うにはリスクが高いため、即戦力として働くことができる実力のあるジュエリーデザイナーは有利な条件で転職することができるでしょう。
しかし、業界自体の低迷により求人自体が少ない状況が続いているため、条件が良い求人は競争率が高くなります。ライバルと差をつけられるセンスやアイディアが必要です。転職活動では今までにデザインしたジュエリーの写真やデザイン画、ラフ案などをまとめた資料を作成するなどアピールできる材料を準備しておくと安心です。
未経験者や異業種からの転職の道が全くないわけではありません。その場合は、ジュエリーデザインが学べる専門学校やスクールへ入り、ジュエリーに対する知識や技術をある程度身に付けておきましょう。