証券営業マン
証券営業マンがおさえておきたい業界事情
証券業界は2008年のリーマンショックで一旦規模が落ち込みますが、徐々に回復を見せて、2014年以降はほぼ横ばいで推移しています。
1990年代後半以降ネット証券が急速に普及し、今後も個人投資家をはじめとしてインターネットを活用した資産運用は注目される分野です。
転職ステーションの調査によると、2017年の証券会社の平均年収は約730万円ほど、野村證券のような証券会社大手になると平均1,000万円を超える企業もあります。証券営業マンは自分の力次第で多額の収入を得ることができるため、依然として人気の職種です。
近年、国内外の証券業界は再編や統合が続いており、メガバンクが大手証券会社を傘下に収め、今後も業界内の再編は続いていくと考えられます。企業としては即戦力として使える優秀な営業マンを確保していくと予想されます。また、海外に向けて取引を行う企業も増えており、営業力だけでなく語学力も今後必要とされていくでしょう。
証券営業マンの転職事情
証券営業マンは、入社当初は中小企業や個人向け投資家への営業を行うリテール営業を手がけることが一般的です。リテール営業で好成績をあげると、大手企業を相手とするホールセール営業へステップアップしていく仕組みとしている企業が大半となっています。
大手転職サイトの調査によると、証券営業マンの保有求人件数と登録者数の推移の調査は以下の通りです。2018年以降、証券会社出身の転職サイト登録者は増加していますが、求人数は若干減少傾向にあります。
(出典:パーソルキャリア「金融業界の中途採用市場レポート(2018年7月発行)」)
とはいえ転職サイトには証券営業マンの求人も多数掲載されています。経験者を優遇する求人が目につきますが、未経験でも転職できる職種です。
同じ金融系の営業職であれば、前職での知識を活かすことができ、上手くアピールできれば転職時に有利になるでしょう。また、建設業や不動産営業からも転職する方も少なくありません。
どの業種から転職するにしても、今までの仕事で培ってきた営業力や交渉力、ノルマを達成するための精神力をアピールすることが証券営業マンへの転職を成功させるカギとなっていくでしょう。