証券アナリスト
証券アナリスト試験合格者の推移と活躍する分野
証券アナリスト資格は、社団法人日本証券アナリスト協会の定める検定試験に合格した会員のことを指し、「CMA」と称される民間資格です。
検定試験には第一次と第二次があり、第一次レベル試験3科目に合格後、第二次レベル試験の4科目の合格を経て、証券アナリストの資格を取得することになります。第一次レベル試験は春秋の2回開催され、50%程度の合格率です。また、第二次レベル試験は年1回開催、合格率は48%程度です。
下図は第二次レベル試験の受験者数などのデータです。毎年1,200人前後の証券アナリストが誕生しています。
(参考:日本証券アナリスト協会 CMA2次レベル受験データ)
日本証券アナリスト協会認定の証券アナリストは2018年3月末現在26,784名となっており、金融・資産運用のプロとして様々な分野で活躍しています。証券会社や銀行、生命保険・損害保険会社などの金融機関、投資顧問会社、資産運用の専門会社にて勤務している人が7割以上を占めますが、一般企業のIR部門や財務部門などに勤務している人もおり、業界を問わず活躍の場が広がりつつあります。
金融のスペシャリストとして転職に有利
証券アナリストは民間資格でありながらもグレードが高く、信用度が高い資格であるため転職時に有利になります。中途採用市場でも、「証券アナリストの資格があれば尚可」と書かれている求人票もあり、資格を持っていることで転職時のアピールになることは間違いありません。
金融系以外の一般企業でも、各種メーカーや広告業界などの財務、IR、エンジニアなどで、証券アナリストの有資格者を歓迎している求人も見かけます。
また、金融機関へ就職した際には入社後証券アナリストの資格を取得することを義務付けている企業も多いため、希望する企業が証券アナリスト資格取得を必要としているのであれば転職前に資格を取得しておくか、もしくは勉強を始めておくことをお勧めします。
現在日本の証券アナリストはほとんど企業に所属していますが、アメリカなどの海外ではフリーで活躍するアナリストも多く、今後日本でもフリーの証券アナリストが増えていくと考えられます。活躍の場が拡大し続けている証券アナリストは将来的にも注目度の高い資格です。