保険外交員
保険外交員は減少していく?
平成28年度の生命保険会社の登録営業職員数は232,006名となっており、2年連続増加しました。
(出典:生命保険協会「営業体制」)
しかし、この増加率は微増であり、ここ数年の状況を鑑みると大幅に増加することはなさそうです。現状維持か、もしくは現職員が定年退職を迎えると保険外交員数は減少していくだろうと考えられています。
その理由は、採用者の減少と、職員の高齢化です。大手生保4社の保険外交員数を比べてみると、年々少しずつ採用数が減少していることが分かります。少子高齢化社会に突入し、若者の保険外交員へ希望者が減っているためです。また、保険外交員の平均年齢は45歳~49歳となっており、職員の高齢化も保険外交員復活のためのこれからの課題です。
(出典:東洋経済オンライン「生保レディの囲い込みへ、日本生命が「秘策」 」)
また、インターネット販売や外資系生保の参入、銀行の窓口販売など、ここ数年で生保商品の販売チャンネルは多様化しています。今後、販売チャンネルはさらに拡大される事が考えられ、生命保険外交員の仕事も他業種と共存をせざるを得ないでしょう。
保険外交員は実務経験不問で就業可
保険外交員は、前職や経験に関わらず就業できる仕事です。入社後には研修制度が充実しており保険について知識がなくても丁寧な教育で試験合格までサポートしてもらえます。そして、試験合格後に先輩社員にサポートしてもらいながら営業活動を始めます。
もちろんノルマは存在しますが、保険外交員の採用数が減っている現在、生命保険会社としても保険外交員が働きやすく、長く勤められるよう職場環境を整えていますので、年々働きやすくなっていると言えるでしょう。例えば、入社してから3カ月間だった給与補償を1年間へ延長する会社や、育児費用補助を小学校入学前まで補助する会社、育児休暇を設ける会社など様々な支援制度が整っています。
また、入社後FP(ファイナンシャル・プランナー)に挑戦するなど保険や金融関係の知識を深めることもでき、資格取得はステップアップに繋がります。1人の保険外交員として仕事を極めることもできますし、部下を指導し、役職者になっていく道も開かれています。
もともと、子育てをしながら働いている女性が多いのが保険外交員という仕事です。子供がいて転職に気がのらない方も、一度保険外交員の勤める職場の見学をするなり、話を聞いてみると何かきっかけを掴めるかもしれません。