マンション管理士

 

マンション管理士試験合格者の推移

 マンション管理士試験は、平成13年施行の「マンション管理適正化法」に基づき試験がスタートした、まだ新しい試験です。受験者数は年々減少傾向にありますが、ここ数年は毎年13,000人前後が受験しており、合格者は1,000〜1,500人前後、合格率は7~9%台で推移している難易度の高い国家資格となっています。

 

(出典:フォーサイト:マンション管理士の合格率・難易度

 

 マンション管理士試験の受験者・合格者層の特徴は、30代・40代だけでなく、50代・60代になってもほぼ同様の受験者数・合格者数がいるということです。また、20代が一番少なく全体の10%弱であるということも、他の国家資格に比べて珍しい特徴となっています。

 

 平成29年度合格者の平均年齢は46.8歳で、最高年齢は83歳となっており、幅広い年齢層が受験する国家資格となっています。男女比としては、女性の合格者は受験者全体の10%ほど、男性が90%であり、現在のところ男性の資格保持者が多数を占めています。(参考:公益財団法人マンション管理センター「マンション管理士試験」

 

マンション管理士の将来性が期待される

 日本には約600万戸を超えるマンションがあり、そのうち築30年を超えているマンションは平成29年末度の時点で112万戸あります。

 

【築後30、40、50年超の分譲マンション戸数】

(出典:国土交通省「築後30、40、50年超の分譲マンション戸数」

 

 大規模修繕が必要となるマンションは年々増えるため、マンション管理士の必要性は高まっていく推測されます。

 

 また、マンションの老朽化に伴い耐震改修、そして建て替え問題など様々な課題が予想され、これから多くのマンション管理組合がマンション管理士のサポートを必要とされることでしょう。マンションの老朽化と共にマンション管理士の需要は高まるばかりです。

 

 マンション管理士の資格があると、マンション管理会社やマンション管理コンサルティング会社からの求人が豊富で転職しやすいと考えられます。実務経験があれば更に転職に有利になりますが、実務経験がなくても資格を持っていると転職活動で大きなアピールポイントとなります。

 

 また、開業してマンション管理組合から報酬を得るという方法もあります。未だ開業マンション管理士の数は少ないですが、今後マンションが老朽化していきマンション管理士の需要が高まるにつれ、開業を志す人も多くなると考えられます。

 

 毎年、合格率は7~9%台という難関国家資格であり、資格保有者が急激に増えることも考えられないため、マンション管理士の人手が足りない時代は続くと推測されます。転職にも有利であり、きわめて将来性が高い資格だといえます。

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