社会保険労務士
社会保険労務士(社労士)は転職に有利な資格?
社会保険労務士(社労士)は、労働・社会保険業務のスペシャリストとして活躍します。企業内社会保険労務士として働くほか、独立開業する道もある資格です。
社会保険労務士になるためには、社会保険労務士試験に合格しなければなりません。近年の状況を見ると、受験年によって多少の増減はありますが、合格率4~6%、合格者2,500名前後の難易度の高い資格です。厚生労働省の発表によると、平成30年9月30日現在、社会保険労務士の登録者数は41,780人となっています。
(出典:全国社会保険労務士会連合会試験センター「過去10年の推移と合格者の年齢階層別・職業別・男女別割合」)
超高齢化社会の到来に伴い、年金に関する業務の重要性から社会保険労務士の需要は拡大していくと予想されます。また、“働き方改革”など企業の人事・労務管理全般に対する見直しが各企業で行われている昨今、人事・労務・社会保険のスペシャリストである社会保険労務士が携わる仕事はますます重要性が増していくことでしょう。
難関資格である社会保険労務士資格は、不況にも負けない高い専門性があり、転職にも大きな武器となるでしょう。資格手当を支給する会社もあります。
社会保険労務士の将来性
超高齢化社会、企業の働き方改革など社会の大きな変化に伴い社会保険労務士の活躍の場は拡大し、今までにない分野への仕事の広がりを見せています。書類作成業務と提出手続代行業務がメインだった社会保険労務士の業務が、人事・労務面から経営上の問題点を洗い出し、改善策を提案するコンサルタントとしての役割が高まってきているのです。専門家の立場から的確なアドバイスをし、コンサルティング能力を持った社会保険労務士は将来性があると言えるでしょう。また、「司法書士」や「行政書士」、「中小企業診断士」などの資格を併せ持つと、業務の幅が広がり独立開業時に有利になるでしょう。
セクハラ問題やブラック企業、労災や労働者の教育、労働環境の改善など社労士の取り巻く環境は常に変化しており、人事・労働問題、コンプライアンス問題の複雑化は避けられません。AIが台頭したとしても、次々に起こる問題には対応できないと考えられ、社会保険労務士はAI社会になっても活躍できる将来性のある資格と言えそうです。