音響スタッフ

音響スタッフの転職は経験者優遇

　音響スタッフは、テレビや映画、舞台の世界で音声や音質、音量を調節し、効果的な位置にマイクをセットして音声を収録し、撮影した映像にBGMや効果音などを付けてバランスを確認し調整をする重要な仕事です。音響スタッフ以外に、「ミキサー」や「PAエンジニア」と呼ばれることもあります。

　裏方の仕事でありながら、専門性が高く失敗が許されない重要な仕事です。特に生放送の場合は失敗できず、細心の注意を払うことができる集中力と注意力、長時間の撮影に耐える体力が必要な仕事です。

　未経験者がすぐにできる仕事ではないため、専門学校や大学で放送学や電気電子工学、音響技術関連の知識や技術を学び、放送局や番組制作会社、音響専門会社、レコーディングスタジオへ入ることが一般的です。就職してもアシスタントとして現場で仕事を覚えていき、数年の経験を経て一人前になっていきます。

　中途採用は、即戦力として働くことができる経験者優遇の募集が多いです。転職の際には、今までの経験や実績をアピールし、新しい職場で活躍できる事をアピールしましょう。また、未経験者の求人があった場合は、アルバイトや契約社員として入社し、現場でコツコツ仕事をこなして実力をつけ正社員を目指していくことになります。

音響スタッフへの転職を有利にするには

　音響スタッフになるために特別な資格は必要ありませんが、技術や知識を必要とする仕事であるため、日本ポストプロダクション協会が行う「映像音響処理技術者資格認定試験」を取得しておくと、転職時のアピールポイントになり転職後に知識を活かすことができるでしょう。また、音響を勉強できる専門学校や大学で学習し、アルバイトとして現場経験を積んでおくと就職や転職に有利になるでしょう。