英語講師
英語講師の需要は拡大傾向
企業活動のグローバル化に対応するために、英語力のある人材の需要が拡大し、英語習得に力を入れる企業が増加しています。また、文部科学省の学習指導要領の見直しにより英語教育時期の早期化が明確になり、2020年から全国で小学3年生から英語学習が開始、小学5年生から教科として英語がスタート、中学校の英語は基本的に英語で行われるようになります。大学入試改革も行われるなど、子どもから大人まで英語習得に対する需要は増加する一方です。
このような状況から、2017年度の語学ビジネス総市場規模は事業者売上高ベースで8,666億円、前年度比102%と堅調に推移しているという調査結果が出ており、語学ビジネス市場は今後しばらく安定すると考えられます。(参考:矢野経済研究所「語学ビジネス市場に関する調査(2018年)」)
語学ビジネスの底堅い成長に伴い、英会話スクールや英会話教室、塾で英語を教える英語講師の転職市場は拡大傾向にあります。未経験でも語学力があれば採用されることもあります。英語講師は今後しばらく求職者数よりも求人数の方が多い状態が続き、現在は、英語講師としての経験、実績があり即戦力になる人はより良い条件で転職することができる絶好の機会だと言えるでしょう。
英語講師の転職事情
英語講師になるために、特別に必要な資格はありません。しかし、生徒に英語を教えることができる英会話力やコミュニケーション能力が必要です。英会話スクールや英語教室の求人情報を見ると、「英検2級以上」「TOEIC750点以上」「英会話検定2級以上」など企業によって採用基準は様々です。実力を明確に示すために語彙力を証明できる資格があると転職に有利になるので、英検やTOEIC、英会話検定などの資格を取得しておくとよいでしょう。
また、英語講師の雇用形態は様々で、正社員・契約社員・非常勤(パートタイム)での募集が多く見られます。正社員は英語講師としての仕事はもちろん、その他に教室運営やカリキュラムの作成、部下の講師の指導や教育、生徒や保護者対応など講師以外の仕事を担うポジションでの募集がメインとなっています。
英語講師として生徒に語学を教えることだけに専念したい場合は、契約社員や非常勤講師がおすすめです。講師の人気が給与に反映されるため英語講師としての実力が試されますが、人気講師となれば正社員よりも給与を稼ぐことができるようになります。