幼稚園教諭
幼稚園教諭の求人数は少なめ
幼稚園教諭とは、幼稚園で子ども達の心身の発達を促す教育を行う仕事です。幼稚園は文部科学省管轄であり、子ども達の知育を重視しているのが特徴です。「保育士」とよく混同されやすいですが、保育士は厚生労働省の管轄で、保育所などで集団保育を行い生活のプログラムに従って子供たちを指導します。また、幼児教育・保育を一体的に行う、いわば幼稚園と保育所の両方の良さを併せ持つ施設として「認定こども園」が2006年10月に創設され、内閣府が管轄しており、この制度を活用している幼稚園もあります。
幼稚園教諭になるためには大学や短大、専門学校で学び幼稚園教諭免許状を取得する必要があります。幼稚園は保育園に比べて施設の数が少なく、幼稚園教諭は人気の職種であることから人材不足に悩まされることがありません。求人数より求職者数の方が多い状態にあります。転職市場では求人数は少なく、条件のよい職場は高い競争率となります。
また、幼稚園教諭は幼稚園と正式に契約する、正社員か契約社員の求人が多いという特徴があります。パートやアルバイトの募集はあまりありません。保育士の雇用形態は正社員からパートやアルバイトまで多様化されていますが、幼稚園教諭の求人は正社員募集がメインとなっています。
幼稚園教諭の転職に、保育士資格は必要?
幼稚園教諭の転職を有利にするためには、前職での経験や実績を職務経歴書や履歴書できちんとアピールし、転職後の将来像を説明できることが大切なポイントです。また、幼稚園教諭や保育士専門の転職エージェントや転職サイトに登録し、求人誌などに掲載されていない非公開求人や、自分の条件に合った職場を探すと、働きながらでも効率よく転職活動を成功させることができるでしょう。
近年、認定こども園は増加傾向にあり、平成23年度の762園から平成30年4月には6,160園に増加しています(参考:内閣府「認定こども園に関する状況について」。それに伴い、求人数も増加しています。認定こども園で働くためには幼稚園教諭プラス保育士の資格を取得しておくことがベストです。今後の転職活動を有利にするためにも、幼稚園教諭の資格に加えて保育士の資格を取得しておくと良いでしょう。
現在大学や短大、専門学校に通っている人は、幼稚園教諭と保育士両方の資格を取得できるカリキュラムが組まれている学校が多いため、保育士の資格を同時取得することができます。既に学校を卒業した幼稚園教諭に対しては、保育士免許を取得できるよう厚生労働省が特例制度を施行しています。条件に合うならば特例制度を利用して保育士資格を取得するとよいでしょう。