着付け師
着付け師の将来性
着付け師とは、着物の着付けや、着付けに関する指導や相談を行う仕事です。和装に関する専門的な知識や技能が必要となります。
着付け師になるためには着付け教室に通い指導を受け、技術と知識を習得しなければなりません。着付け教室は大手の着付け教室から個人宅、市民講座など様々な教室があり、流派によって資格の名称や取得方法は異なります。就職先としては呉服店や美容院や写真館、結婚式場で着付け師として働くほか、専門学校の講師として活躍する人もいます。正社員として雇用される場合もあれば、パートやアルバイトとして勤務する人も多く、様々な雇用形態で勤務できる仕事です。また、美容師が着付け師の技術を習得し、着付けとヘアメイクを兼務している場合も少なくはありません。
洋装が主流の現在において日常で和装を着用する方は少ないですが、七五三や成人式、結婚式や卒業式など特別なイベント時に和装を着る方は多く、着付け師は毎年一定の需要があります。自分で着物を着ることができる人は少ないため、着付け師の需要は将来的にも安定しています。転職市場でも正社員にこだわらなければ求人数は多く、自分のライフサイクルに合わせて勤務することができるでしょう。
また、着付け師の技術に加えてメイクアップ・ヘアメイクの技術がある人は転職時に有利です。特に美容室や写真館、結婚式場の正社員へ転職を考えている場合は、着付け師だけでなくヘアメイクの技術を持っているとよいでしょう。
着付け技能検定を取得しておくと転職に有利?
着付け技能検定は、2010年(平成22年)に厚生労働省の認可を受けた国家検定です。1級と2級の資格があり、1級に関しては実務経験5年(大学・短大・高校専攻科卒業の場合は3年)、2級に関しては実務経験2年となっており、1級2級共に所定の実務経験が必要です。資格を取得すると「〇級着付け技能士」の称号が付与され、名乗ることができます。
着付け師として働くために必ず必要になる資格ではありませんが、資格を取得することで着付けに関する一定の技術があるという証明になり、転職の際には履歴書へ記入することもできるためアピール材料になり有利になるでしょう。また、専門学校の講師の募集などで着付け技能検定の資格が必須になっている場合もあり、将来的に着付け師として働いていきたいと考えている人は取得して損することはない、将来性のある資格です。