貿易事務
貿易事務の求人事情
世界経済がグローバル化し、海外との輸出入を強化している企業では貿易事務の仕事に対するニーズは高く、より高度な知識と経験を持った人材は転職市場でも重宝されます。海外のお客様とのコミュニケーションスキルや語学力、外国語による書類作成などの実務経験は転職時のアピールポイントになるでしょう。
貿易事務は一般事務に比べて年収が高く、仕事を通して語学力を高められること、輸出入業のスペシャリストになることができることなど、スキルを磨くことができる仕事です。大手転職サイトの調査では、貿易事務全体の平均年収は366万円、一般事務の平均年収は328万円、営業事務は323万円という結果が出ており、貿易事務の年収は事務関係の仕事の中では高い水準を保っています。
(出典:doda「平均年収ランキング2017」)
今後、さらに国際化が進んでいく中で、事務系の転職は“求職者が多く競争率が高く厳しい″という状況は変わりませんが、一般事務の仕事よりも貿易事務の方が求人数は多く需要があると言えるでしょう。
貿易事務が有利に転職するには?
貿易事務は一般事務に比べて専門性が高い仕事であることから、未経験者が正社員の貿易事務へ転職することはほとんどできません。しかし、未経験でも貿易事務になる方法はあります。それは、紹介予定派遣や契約社員などの非正規社員として入社し、経験と実績を積んで正社員になる方法です。非正規社員であれば貿易事務を未経験・経験不問で採用している企業が多数存在しています。未経験でも諦めることなく、非正規社員から挑戦してみましょう。
貿易事務は輸出入業務に関わる事務、海外輸出入社とのリレーションや交渉など仕事を通じてスキルアップしていくことができます。経験者が転職する際には、今までの仕事の実績を職務経歴書でしっかりとアピールしましょう。また、語学力は貿易事務に必須事項となるためTOEICなどに挑戦して語学力を資格で表現できるとポイントアップになります。外資系企業へ転職する場合は必須です。未経験者も語学力があると有利になるので英語スキルは高めておくとよいでしょう。
また、貿易実務検定は貿易に関する知識と実務能力をアピールできます。未経験者であれば最低ランクのC級は取っておいた方がよいでしょう。その他、実務業務で役立つマイクロソフトオフィススペシャリスト(MOS)や、合格率21.3%(2017年)、9.8%(2016年)と難易度の高い資格である「通関士」資格を持っていれば、転職時の最大のアピールとなり有利に進めることができます。(参考:税関「第51回通関士試験の結果について」)