経営企画
経営企画の転職動向、人材の獲得競争激化?
市場の変化のスピードが加速し、迅速な判断がビジネスの成功に繋がる現在、企業の経営戦略を整える経営企画職のニーズは高まるばかりです。
経営企画の仕事に特別な資格は必要ありません。各種データの分析、経営戦略の作成、経営会議の運営など直接会社の経営に携わり、企業の根幹にかかわる重要な仕事であるため、給与は高収入の職種となっています。最終学歴は大学・大学院となり、その他短大、専門、高校卒における就職はほとんど見られません。会社の舵取り役となる重要な仕事であるため、コミュニケション能力やプレゼン力があり、一定の学力が必須となります。
転職市場では経験豊富な優秀層がターゲットになり、人材の獲得競争が激化しています。優秀な人材はヘッドハンティングされるケースが多いのも特徴です。自ら転職する際には転職エージェントを介した転職がメインとなっています。特にコンサルティングファームや営業マネージャー、新規事業担当者で実績を残した方はアプローチの材料となるので積極的に実績をアピールしましょう。また、新規事業を展開する企業や海外進出している企業に関しては語学力(英語力)が必要となるため、語学力のスキルがあれば転職時のアピールポイントになります。
経営企画職ニーズの高まりによる転職市場の変化
前職での実績が評価され、ヘッドハンティングも行われる経営企画の仕事ですが、現在は中堅層ばかりの採用ではなく、若年層で経営企画未経験・経験の浅い人でも応募できる求人が増加傾向にありニーズは高まっています。その理由は、経験よりも能力を重視し若年層を積極的に採用しているネット系ベンチャー企業などの成長企業が出てきたことが考えられます。大手転職エージェントの企画職の登録者の内訳をみても、20代は34%おり、若年層の採用・転職の活発化が伺えます。
【企画職(経営企画・事業企画・営業企画・商品サービス企画)の登録者動向】
(出典:doda「管理・企画部門の中途採用市場レポート(2018年8月発行)」)
若年層は特に、スキルが企業の求めるレベルとマッチしていなくても期待感のもてる人材は採用される傾向にあります。経営企画職は経験者しか挑戦できないという先入観は捨て、過去の職種は問わず、未経験から挑戦できる企業も少なくないため、気になる方は求人情報をチェックしてみましょう。
経営企画職は特別な資格は必要ありませんが、MBA(経営学修士)や中小企業診断士の資格を保持しているとその知識が業務へ活かされ、アピールの材料にもなり転職成功の可能性は高まります。