役員秘書
役員秘書の求人の現状と推移
企業のトップである社長や役員などを側でサポートする仕事である役員秘書は、スケジュール管理からイベントの準備、来客や書類作成など多岐に渡る仕事を担当し、役員にとって頼れる存在・なくてはならない存在です。
一般企業などでは複数メインのグループで秘書業務を分担して仕事をする形が一般的で、中小企業や病院、法律事務所や外資系企業は役員1人につき1人で担当する個人秘書として勤務します。転職サイトの求人を見ると、グループ秘書が個人秘書の募集よりも多い様子ですが、仕事の仕方としては「1人で行う」のが6割弱、「チームワークで行う」のが3割弱という調査結果でした。また、職場の男女比はほぼ1:1ですが、これはサポートする役員も含まれています。ただ、女性が多いイメージの秘書ですが、大企業で複数名の秘書を纏める管理職のポジションや議員秘書などは男性秘書の活躍も多いです。
(出典:はたらこねっと「秘書」)
AI(人工知能)の開発などオフィスのIT化が進む近年ですが、役員秘書に至っては役員のサポートなどきめ細かな仕事がメインとなるため、ほとんどシステム化の波に影響されることがなく、今後も今まで通りの求人数で推移していくと考えられます。
役員秘書の求人の傾向
役員秘書は職場の事情や仕事に精通しており、さらに高度なビジネスマナー、業界知識がなければ務まらない仕事です。よって新卒で採用されることはほとんどありません。職場で経験や業界知識をつけ、秘書課に配属されるケースが一般的です。中途採用市場では、経験者は優遇されます。業界が違っても、秘書としての役割は同じなので業界の垣根を超えて転職することができます。秘書経験がある方はスキルや経験を職務経歴書や面接でアピールしましょう。
一方で、未経験でも可能という募集もあります。特に派遣社員や契約社員という雇用形態の場合は未経験可能のケースが多くなっています。どうしても秘書になりたいという人は派遣社員や契約社員として入社して経験を積み正社員になるのが一番の近道です。
また、秘書としてのマナーや知識を身に付けられる秘書技能検定やバイリンガル秘書の能力を証明するCBS(国際秘書)検定という資格を取っておくと転職活動中のアピールになりますし、勤務を開始してから即能力を活かせます。