企業受付
企業受付の転職は未経験でも可能?
企業受付を設置する企業は大企業が多く、お客様を迎え会社の第一印象を決める重要な仕事であり、会社の顔として働きます。
企業受付には大切なお客様を接客するビジネスマナーやコミュニケーション能力が必要です。さらに最近は来客状況などのスケジュール管理を全てPCで行うため、PCの能力も必要となります。外資系企業や海外進出をしている企業の受付では、海外のお客様をお迎えすることも多いため、語学力が必要です。英語の能力が高いと採用のチャンスは増えるでしょう。経験者は特に優遇され転職に有利です。受付業務でなくとも、ホテルや百貨店などの接客業を経験している場合は転職時に高待遇が期待できます。
一方で、企業受付は比較的未経験者の募集が多い職種です。特に資格が必要ではない仕事ですが、未経験の方は秘書技能検定を取得したり、PCスキルをあげておくと面接時のアピールポイントとなるでしょう。
企業受付は、正社員だけでなく派遣社員や契約社員で募集が多い職種です。特に未経験の場合は最初から正社員になるのは困難なため、派遣社員や契約社員として経験を積み正社員へ転職する道を目指すことになります。
企業受付求人のこれから
近年、オフィスのIT化、企業効率化、少子化による人手不足などからオフィスの受付業務を無人にする企業が増加しています。企業受付の代わりロボットやタブレットで操作する受付システムが開発され、導入する企業が増えつつあります。受付を無人化することで人員削減ができますし、タブレットの受付画面を企業イメージに沿ったものにすると企業のイメージアップにも繋がります。またセキュリティ面も安心です。様々なメリットがあることから多くの企業が導入を始めています。
実際に、2017年1月に正式リリースしたクラウド型オフィス受付システムは、販売から1年でプラス373%の成長率を記録し、導入企業は1,000社を超え、業績は好調で増加の一途をたどっています。
【クラウド型オフィス受付システム「RECEPTIONIST」】
(出典:PR TIMES「ディライテッド株式会社プレスリリース」)
今後も受付のIT化は進むと予想され、企業受付の求人は縮小していくと言えるでしょう。ただし、会社を訪れたお客様におもてなしの気持ちを伝えることや、クレーム対応などは人間でしか対応できません。そのため、企業受付の仕事がなくなってしまうことはないでしょう。企業によってはあえて企業受付を設置する会社もあります。今後企業受付の求人が減少していき、スキルや人間性など優れた人物だけが生き残れる職種になっていくと考えられるため、転職しても自分を磨き続けることが大切です。