人材派遣営業
人材派遣業は好調が続く
2016年の派遣市場売上高は、6兆5,798億円となり、2008年のリーマンショック後減少していた売上高も2014年以降は回復傾向が見られ、増加を続けています。多くの産業で人手不足に陥っており、企業は人材確保のために人材派遣を利用しています。人材派遣業では人材を採用さえできれば売り上げが確保できるという好景気が続いています。派遣労働者数も2014年以降は微増減はありつつも増加しており、人材派遣業界は好調といえます。
【派遣事業の売上高】
【派遣労働者数の推移】
人材派遣営業の転職
求職者視点でいうと、企業から正社員(契約社員)の求人を紹介される人材紹介会社と違い、人材派遣業は派遣会社(派遣元)に所属し、派遣社員として企業へ派遣される働き方です。給与は派遣会社から支払われ、福利厚生についても派遣会社のものが適用されます。
派遣会社営業とは、派遣社員を派遣するクライアント企業への提案や、求める人材についてのヒアリング、スタッフの就業後のアフターフォローなどを行う仕事です。新規開拓やルートセールス、マッチング作業を行います。派遣会社営業が派遣先を確保してこないと、いくら良い人材がいても活かされることなく、人材派遣業の売上は上がりません。人材派遣会社営業は案件の数を確保しながら、質を落としてはならないという難易度の高い営業をこなすことになります。
人材派遣営業への転職は、営業経験者であれば営業成績、相手のニーズを汲み取る力や提案力を企業にアピールできれば、転職成功への近道となります。企業側は即戦力を求めているので営業経験者のポイントは高いです。未経験者であっても接客や販売職などコミュニケーション能力が必要な仕事や、他業界でコーディネーター職に就いていた方は大きなアピールポイントになります。何か表彰を受けた、これだけ売り上げたなどの実績を上手くアピールすると面接官に高評価を得られるでしょう。
派遣先を探す派遣営業の仕事は、事業拡大に伴い引き続き成長していく職種であるため、転職者の採用は今後も積極的に行なわれていくと予想されます。