自動車整備士資格を取得する
技術アジャスターは自動車事故の専門のアジャスターであり、自動車に関してその機能・構造や修理、見積もり等に精通している必要があります。
当然、アジャスターを目指すにあたって、自動車整備士の資格はプラスに働きます。難しい方から1級、2級、3級と3段階ありますが2級を取得していれば十分です。これは、受験資格に関して、特別な養成課程などを経ないかぎり「3年以上の実務経験」など一定の実務経験を求めるためです。
3級、2級共に筆記と実技試験が課されますが、難易度はそこまで高くありません。自動車整備士からアジャスターはキャリアプランとして最も一般的といえます。
- 自動車整備士の資格はプラスに働く。キャリアプランとして最も一般的。
自動車ディーラーで経験を積む
自動車整備士と並んで、自動車ディーラーでの各種の経験も、損保の調査会社の選考では一定の評価を得ます。
ディーラーと一口に言っても、営業やフロント、整備とありますが、一通り経験することである程度の修理見積知識の習得や顧客対応経験が積めますし、何より自動車保険を扱うため、実際にアジャスターと触れる機会も出てきます。当然顧客対応も出てくるためコミュニケーション力も鍛えられますし、実際にアジャスターになってからもその経験が活かせます。
ただ、自動車保険の代理店となっている損害保険会社では、営業上好ましくない、という理由で採用が難しかったりします。受ける保険会社を考えるか、いったん退職して転職活動をするなど、事前の準備が必要です。
- ディーラーでの各種の経験も、損保の調査会社の選考では一定の評価を得る。
独立系調査会社に入社する
上記のような、自動車に関する知識を全く持たずに入社して、アジャスターになる人も少ないですがいます。損保系の調査会社は応募が多いため書類選考で相当数が足切りにあいますが、独立系であれば、委託型の勤務体系が多く、そこまで敷居は高くありません。
しっかりした志望動機やビジョン、コミュニケーション能力などが認められれば入社することができます。理系か、理系に準ずる思考が得意な人であれば、入社してからの勉強が相当大変ですが、独立系調査会社でアジャスター資格を目指すことも可能です。
- 自動車に関する知識を全く持たなくても独立系調査会社であれば敷居が低いので、自分次第で入社することが可能。
本記事は2016/02/23の情報で、内容はアジャスターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。