女性と男性の年収差
学習塾の平均年収は約380万円です。これを男女別に見てみると、男性の平均年収が約400万に対して、女性の平均年収は約300万円となります。基本的に男女による待遇の差があまりない業界なので、女性がいかに早い段階で離職しているかを証明しています。
- 男女で待遇の差があまりない業界にも関わらず、女性の平均年収は約100万程低い。
勤務時間の壁の大きさ
学習塾は一般的に14時から22時30分くらいまでが勤務時間となっています。これは、結婚して子育てをする女性からしてみれば、仕事を続けていくのが非常に困難な時間帯である事がわかるはずです。
特に最近増えている個別指導の教室では1教室社員1名体制がほとんどなので、シフトを組んで誰かに代わってもらう様な事も出来ません。これは、今後も永久に変わる事のない大きな壁と言えます。
- 子育てをする女性にとっては、学習塾の一般的な勤務時間が最大の壁。
学習塾の育児制度
学習塾業界は数社が株式上場をしており、異業種からの参入やM&Aも盛んです。体力のない小さな個人塾は淘汰されていきます。一昔前であれば、育児休業制度等がほとんどなかった学習塾業界も、企業として社会的立場も高くなり、多くの企業で育児休業制度が整えられて来ています。
大手の求人情報を見れば、条件に育児休業と記載されているのですが、実際に制度を活用して結婚・出産後に会社復帰する女性は、まだ少ない現状にあります。これはやはり最大の壁である、勤務時間の問題が大きいからです。結婚しても続けたいと思う人は、面接時に実際の事例がどれくらいあるのか、採用担当に確認しておきたい所です。
- 育児制度が整っては来ているものの、勤務時間の問題から会社復帰する女性は少ない現状。
本記事は2015/07/28の情報で、内容は塾講師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。