大卒(新卒)の経理求人で、ライバルに差をつける
経理の仕事を専門にしようと考えている学生さんは、だいたい経済学部・商学部などを卒業していて、学生時代から簿記や会計、税務の資格などの勉強をしている人が多いです。中には、学生時代にすでに税理士、公認会計士、アメリカ公認会計士(CPA)などの資格を取得した人もいます。
経理や会計の知識は、どんな職務にも応用できますので、これらの専門知識や学歴・資格などを活かして、大手上場企業や、有名グローバル企業などへ就職しようと考えている学生も多いでしょう。もちろん企業側も優秀な学生は早めに獲得したいので、インターン制度などを導入して、盛んに優秀な学生をスカウト、または青田買いをしています。
いまは大卒だからといっても、昔程には高く評価されなくなっています。それよりも企業側は、その学生が「学生時代にどんなことに取り組んで」また「これからのキャリアをどうしたいのか」「将来にどんな夢や目的があるのか」など、学生のやる気や個性、これからのグローバル時代を生き抜いていけるフレキシブルな人材を求めているようです。
すでに海外に留学して、海外でそのまま就職してしまう人材なども増えてきており、企業側も日本の大学名だけにはこだわっていられないのです。学生側も、いかに他の学生との差別化をはかって、自分を売り込むことがきるかがポイントです。日本の大企業でも、国立、私立上位2、3の有名大学を除いて、すでにあまり大学名での選別はされていないというのが現状のようです。
- 大卒だからといって新卒採用時に優遇されるような時代は終わりつつある。大学時代に何に取り組んだか等、人物を重視するようになってきている。経理の仕事に就きたいのであれば、在学中に資格を取得するなどの努力も必要。
大卒の経理の求人で求められるもの
日本では、大学で何を学んだかは就職においてはあまり関係なく、大企業などでは、新卒で就職した後はその企業内で様々な部署を回ることが一般的でした。しかし、最近は諸外国と同じように、大学の専攻や専門知識にあわせてそれぞれの部署に配属される事も増えてきており、より複雑化する業務のなかで、より専門性の高い人材を求め、また育成するようになっています。
いまはむしろ、大卒かどうかというより、大学で何を学んだか、そしてそこで得た専門知識を活かして就職、転職するのが一般的です。また転職が一般的になってきましたので、なかなか自分の希望通りの仕事、やりたい仕事を任せてもらえないときには、自ら転職という行動を起こして、自らの人生を切り開いていくこともできます。
安心、安全ではありましたが、多少閉塞感のあった昔の終身雇用の日本企業から、いまは積極的に自らのやるべき仕事を自分で選ぶことができるようになりました。学歴だけではなく、専門や資格、実務経験を身につけて、より転職市場で強みのある人材になるように、日々能力を磨いていきましょう。
- 転職が一般的になるなど、昔とは環境が変わってきている。また、大学時代に学んだことを活かして就職することも普通になってきている。専門知識を身につけて、市場において価値のある人間になることが大切。
本記事は2016/02/04の情報で、内容は経理としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。