中小企業診断士になるには

職業:中小企業診断士

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中小企業診断士の試験

 中小企業診断士試験は年に1回しかなく、1次試験は8月初旬の土曜、日曜の2日間で行われ、2次試験は10月中旬の1日間で行われます。

 

 中小企業診断士になるためには2通りのパターンがあります。1つ目は、1次試験と2次試験を合格後、面接と実務補修を受けて中小企業診断士資格が与えられるパターン。2つ目は、1次試験合格後、中小企業診断士養成課程に入校し、約半年の養成期間を経て、終校とともに中小企業診断士資格が与えられるパターンです。

 

  • 中小企業診断士になるには2通りのパターンがある。

 

パターン1(1次試験→2次試験→面接→実務補修)

 どちらのパターンでも、1次試験は合格しなければいけません。

 

 1次試験はマークシートで7科目あり、1科目40点未満足切りで60点合格となり、それぞれ科目合格制をとっています。しかし、科目合格による試験免除期間は受験した年も含めて3回(27年に1科目合格したら、29年の試験終了をもって失効)しかありません。受験者の大半は就業中の人なので、免除期間を利用して3年間で1次試験の突破を目指す人が多いです。合格率は年度によっても変わりますが20%前後です。

 

 2次試験は、最大で2回(27年に1次試験を合格し受講したら28年の2回目まで)受験できます。こちらは4事例を記述式で回答し、40点未満足切りで60点合格なので、4事例合計で240点取れると合格になります。2次試験の合格率も年度によって変わりますが20%前後です。

 

 その後、面接と実務補修になります。面接の内容は、2次試験の解答に対しての質問の受け答えで、実務補修は実際に存在する3つの企業を診断します。面接と実務補修で落ちることはほとんどありません。ごくまれに、態度の悪さや替え玉を疑われて失格となるケースがあります。

 

  • 1次試験はマークシートで2次試験は記述問題となり、どちらも60点以上で合格。

 

パターン2(1次試験→中小企業診断士養成課程)

 もう一方のパターンは、1次試験合格後に中小企業基盤整備機構が中小企業大学校(東京校)で開講している、中小企業診断士養成課程に入校し、半年間の養成課程を受講することです。

 

 今は中小企業大学校だけでなく、民間でも養成課程カリキュラムが開かれているので、東京まで来ることはありませんが、もし東京校に入校で通えない距離に家がある場合は、養成課程の期間(約6か月)は寮生活になります。

 

 東京校の養成課程募集は年に2回ありますが、応募期間や定員はその都度変わります。応募者の大半が地方銀行や信用金庫、商工会議所、保証協会からの企業派遣で、個人受講の割合は1割程度です。企業派遣の人は所属する会社の規程にもよるので一概には言えませんが、個人受講の場合は、入学金や入寮する場合は寮費、6か月間の生活費、2か月目から始まる実習のための交通費などすべてを自分で賄わないといけません。入寮するかしないかによっても金額は変わりますが、トータルで250万円から350万円が必要となります。

 

 養成課程の1か月目は座学です。マーケティングや組織論、ロジカルシンキングなどをケーススタディ形式で学び、2か月目の後半から実習として、企業へ行き企業診断を行います。この企業診断は終校まで計5回行われます。

 

  • 6か月間の短期集中型。本格的なコンサルティングが5回学べる。

 

パターン1と2ではどちらを取るべきか

 会社勤めの場合、パターン2では6か月間会社を休まないといけませんので、現実的な選択としては、パターン1の方が圧倒的に多いです。しかし、コンサルティングを実務として学べる機会が多いのはパターン2の方ですし、年齢も出身もバラバラな約40名が同期生として6か月間、同じミッションを取り組むことで自然と友情が芽生えてきます。

 

 養成課程でのカリキュラムを取り組む姿勢にもよりますが、コンサルティングスキルを身に付けたい。日本中に人脈を築きたいと考えているのであれば、断然、養成課程での受講をお勧めします。

 

  • どちらを取るかはおかれた環境次第だが、養成課程の方が実りが多い。

 

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本記事は2016/02/01の情報で、内容は中小企業診断士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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