接客によるストレス
基本的に接客業にはストレスがつきものですが、パチンコ店で接客するお客様は多少なりともお金がかかっているため、時にはセンシティブな接客を行う必要もあります。大当たりが来ない、出玉の量が適正ではないのではないか、他のお客様のマナーが悪いので注意してほしい、ホール内が暑い・寒いなど、様々なご意見をいただくことがあります。また、当然すべてのお客様に同じレベルの接客応対を行う必要がありますので、苦手な常連のお客様への対応はストレスがかかることもあります。
とかくクレームの発生しやすい環境ですので、やはりこのような職場で働き続けるには、クレームに対して適切に対処できる能力の他に、打たれ強い精神力も重要です。お客様のクレーム内容は個人に対してではなく店舗に対しての場合がメインとなります。また、全くの理不尽なクレームが発生することは少なく、ほとんどが店舗にとって必要なクレーム内容であったりします。クレームに対して適切に対応することで店舗の質は上がりますが、個人で見るとやはりクレームを受けるのは精神的にもつらくストレスになってしまいます。
また、役職クラスになれば他のホールスタッフに業務の指示を出す場面も出てきますが、スタッフが指示通りに動かなかったりホールの管理がうまくいかないなどの気苦労が重なりストレスに発展することもあります。
- センシティブな接客やクレーム対応を求められることがあり、ストレスにつながりやすい。
体力的な問題
一日中歩き回ったり重量物を運搬するパチンコ店員にとって、体力は重要です。20代や体力に自信がある30代の人であれば新人として働き始めてもやがては体が慣れていきますが、昇格することなくずっとホールスタッフとして働き続けるのは体力的に辛いものがあります。
体力だけではなく、歩き回ることにより足に疲労が蓄積したり、重量物の運搬により腰への負担も無視することはできません。
- 年齢を重ねてもホールスタッフで働き続けていると、体への負担が大きくなる。
昇格の可能性・将来への不安
パチンコ店員は比較的昇格のチャンスに恵まれていますが、長く働いていればいずれ役職につけるということはなく、上を目指す意欲がなければいつまでも平社員のままです。そうなると将来への不安がつきまとうことになります。また、パチンコ業界自体が元々浮き沈みのある性質を持っていることから、定年まで働けるかという不安もあります。
チェーン展開をしていない店舗では、売上が好調で新規で店を出すケースを除くと、既に店長やマネージャーなどがいる場合は昇格のチャンスは低くなります。パチンコ店で長く働き、マネージャーや店長を目指すのであれば、大手のチェーン店に勤務する方が可能性が高まります。
- 年功序列で役職につける業界ではなく、業界自体の不安定さもあって、将来への不安を感じる場合もある。
年齢以外の上下関係
パチンコ店員になる人は中途で採用される場合がほとんどです。このため、新人として働き始める人が自分より年上であったり、その逆もあります。パチンコ店は原則的に年齢の上下関係はあまりなく完全実力主義ですから、年齢的なものが気になる人には辛い環境かもしれません。
面接の際にそのことを説明され、承諾した上で採用されているはずですから、自分より年上の新人が入ってきたとしてもあまり無用な気は使わないようにするのが良いです。
- 上下関係は年齢ではなく経験によるもので、完全実力主義。
店員同士の人間関係には苦労しないことが多い
パチンコ店員は、店員同士のチームワークも重要です。普段からしっかりとコミュニケーションを取っていれば、店員同士で人間関係に苦労することはあまりありません。また、店員間で派閥が形成されるなどといったこともほとんどなく、人間関係で無用なストレスが発生することは少ないです。
他の店員もかつては自分と同じように接客対応や人間関係にまつわる苦労をしてきて現在に至っているわけですし、店員同士の雰囲気が悪くなると店全体の雰囲気に悪い影響を及ぼすこともあるため、お互い人間関係には常に気を配っていることが多いです。
本記事は2016/01/28の情報で、内容はパチンコ店員としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。