歯科技工士のほとんどが正社員採用
歯科技工士の雇用形態は、勤務先に関わらずほぼ正社員です。もちろん契約社員やパートタイマーの歯科技工士の仕事もありますが、数はとても少ないのが現状です。ただし、正社員といっても雇用条件は様々ですので、面接前に条件面を把握しておくことが大事です。
職場ごとの正社員の勤務事情
- 歯科技工所
ほとんどの場合が正社員としての雇用です。応募時は、面接とペーパーテストだけではなく実技試験を実施しているところもあります。大きな技工所などではパートタイマーを募集しているところもありますが、数は少なく、あったとしても石膏模型の台付けのみを行うなど作業内容が偏っている場合が多いです。歯科技工士としての雇用というよりはお手伝いの人員と考えておいた方がいいです。
歯科技工所で正社員として働く利点は歯科技工の知識や技術を多く学べる点です。しかし、歯科技工士の大きな問題点である雇用条件の厳しさは、ほぼ歯科技工所の正社員に集中しています。通勤の都合や自分の目指す歯科技工を行っているかどうかだけではなく、有給やボーナスの有無、保険や年金の加入状態等、雇用条件に関して事前に調べられるものは調べておくと良いです。
- 歯科医院
歯科医院での歯科技工士もほとんどが正社員としての採用になります。歯科医院の場合は技工所とは違って、正社員にも関わらず雇用条件が極端に悪い、ということはほとんどありません。技工所よりも勤務時間の希望を聞いてもらえる可能性が比較的高いです。医療機関への就職になりますので、学会への参加や有料の講演会・勉強会の補助がある医院もあります。
- 技工所以外の企業
こちらも正社員として雇用されることは難しくありません。企業にもよりますが、歯科技工士の有資格者は一般社員よりも優遇され、通常の給与に加えて1万円~3万円ほどの資格手当が支給される場合もあります。
- 歯科技工士はどの勤務先でもほぼ正社員として採用されることが多いが、正社員だからといって安心せず条件面をしっかり確認する。
本記事は2016/01/20の情報で、内容は歯科技工士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。