雇用条件の改善
歯科技工士の転職理由として一番多いのは、雇用条件を改善して少しでも希望に近い職場で働きたいといったものです。厳しい労働条件に悩む歯科技工士はたくさんいます。それでも最初のうちは手に職をつけたいからと頑張るのですが、体調を崩してしまったなどのやむを得ない理由で転職を考える人も多いです。
この場合は、まずどの条件を優先的に改善していくかが重要になってきます。例えば給料を優先して求人を探した結果、今まで自分が行ってきた分野とは全く違う歯科技工を求められることもあります。自分がどこまで妥協し、努力できるのかということをよく考えなければ、転職で何度も失敗してしまうことにもなりかねません。
- 労働条件の改善を求めて転職を考えるケースが最も多い。希望条件の優先順位をつけることが大事。
技術の向上
自分の技術向上のために転職を考える歯科技工士もいます。例えばポーセレン技工志望なのに義歯メインのラボでは実力を発揮できませんし、やる気そのものも失ってしまいかねません。
特殊な歯科技工や高度な歯科技工を請け負っている歯科技工所は、主に都市部に集中しています。技術向上や勉強の意欲があるならば、都市部への引っ越しを含めた転職を視野に入れてみると良いです。
地方で個人で頑張っている人もいますが、歯科技工士向けの講演会や勉強会は、週末や祝日に都市部で開催されることがほとんどです。わざわざ遠くから出掛けて行くよりは自宅から近い方が参加もしやすいですし、特殊な講習を受けるチャンスも多いはずです。
- 地方在住で、学会の歯科技工士向け講演会や勉強会に参加して知識や技術を高めたいという場合は、都市部への引っ越しも視野に入れた転職を検討すると良い。
下調べをしっかりと
とにかく今の勤め先を辞めたいという気持ちが強い歯科技工士も多いはずです。しかし、やみくもに転職しても結局自分のやりたいことや出来ることと合わずに、更に転職を重ねてしまうことにもなりかねません。給料や福利厚生等の雇用条件ばかりを見ていると、肝心の歯科技工の部分で辛い思いをしてしまう可能性もあります。
しっかりと下調べをして、希望の転職先がどういった経営体系なのか、どのような技工を得意としているのか等を知っておくことが重要です。
本記事は2016/01/19の情報で、内容は歯科技工士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。