経営企画に向いている人

職業:経営企画

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 経営企画という職種は、会社がプラスの方向に進んでいけるように経営計画などの立案・管理を行うなどして、各部署との連携を図りながら、会社の経営者をサポートする役割を担っています。会社経営のかじ取り役とも言える重要なポジションであり、高いパフォーマンスが求められます。採用はヘッドハンティングなどが多い傾向にあり、高収入の職種とも言えます。

 

 経営企画と一言で言っても、その仕事内容は会社の方針等によって大きく異なりますので、求められる人材・スキルはその会社・求人によって様々ですが、この記事では、「経営企画に向いている人」について一般的に挙げられる適性をご紹介していきます。これから経営企画に転職予定の方はご参考ください。

 

 

経営企画に向いている人①:プロデューサー気質な人

 経営企画に向いている人かどうかは、「プロデューサーがいいか?役者がいいか?」という選択肢に似ているところがあります。

 

 

 プロデューサーは企画全体を経営的な視点で捉え、大きな成功のみを念頭に動きます。これに対して、役者は与えられたステージで、持てる力を出し切り、華々しく脚光を浴びながら評価を得ることを要求されます。経営企画は組織全体を動かしていくことになり、ある意味で裏方です。決してステージに立つ役者ではありませんので、営業のように華々しい成果を上げ、自分の成果として皆に誇れるという状態にはなりにくいのです。 

 

 そういったことから、経営企画に向いている人はプロデューサー気質な人です。ステージをプロデュースして、その成果をステージ横で楽しむことができる人が経営企画に向いている人と言えるでしょう。

 

経営企画に向いている人②:コミュニケーションを武器にできる人

 経営企画という仕事は前述したようにプロデューサーであり、企画が上手くいくために人の配置も行っていきます。適材適所ではなくてはならず、またその人とのコミュニケーションも上手く取れていなくては、企画の成功はありえません。

 

 様々な分析や数値管理などは得意でも、人と関わることが積極的にできなくては、経営企画としては片手落ちになってしまいます。どんな計画も実行するのは人なので、人との関わりが非常に重要です。

 

 

 どんなにすばらしいアイデアを持ち、企画することができたとしても、コミュニケーションが苦手という人に経営企画という仕事は向きません。経営企画に向いている人は、コミュニケーションを武器にできる人です。

 

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経営企画に向いている人③:ストレスが多いことも楽しめる人

 経営企画は経営の中心に近いところで仕事をしますので、社内であっても決まるまでは伝えられないことも多くなってきます。同僚と飲みに行って、彼らの愚痴を聞くにしても、自分の愚痴は言えないことが多い。そんな状況になることも多くあります。

 

 

 経営企画は、数年後を見据えた企画を社内で打ち出します。それが実行に移されると、目の前の数字を追いかける営業などの部署にとっては「余分なこと」だったり、「迷惑なこと」に映ってしまうというケースも多くあります。こういった時、きちんと苦情に対応しながら、計画を実行してもらわなければなりません。そういったことから、成功の兆しが見えるまでは、ストレスのかかった状態が続くこともありますし、自分自身が実行部隊ではないため、もどかしい思いをすることもあります。

 

 経営企画は、大きな流れを動かしていることを認識しながら、ストレスにも耐えられる人が向いている人と言えます。

 

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経営企画に向いている人④:数字に強く論理的な分析が得意な人

 

 経営企画は会社経営のかじ取り役的なポジションであり、過去の自社のデータやライバル企業のデータを論理的に分析できる能力が必要です。中長期計画の資金繰りに関することなどもあり数字を使って論理的な説明が必要になる場合もあります。そういう意味では「数字に強い」「論理的な分析ができる」というのは1つの適性です。

 

参考経営企画では資金繰りに関わることもある

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 では経験・直観は全く必要ないのかと言えばそうではありません。論理的な分析をベースにした直感的な判断はむしろ必要とされます。論理性に加えて、経験や知識がもたらす直観的な感覚があればより質の高い分析結果になります。直観的というのは、固定概念に捉われず、角度を変えて物事を把握できる力とも言えます。

 

経営企画に向いている人⑤:奇抜とも思える発想を実現できる形に変える力

 経営企画ではもう一つ、分析や論理性と少し違う部分の発想力が必要になってくることがあります。それは、新規事業や新商品を開発するときに役立つ能力です。

 

 新商品、新規事業は「今までとは違う」が基本です。もしかしたら「誰もが嫌がってやらないこと」だったり、「実現できそうもないこと」であったりもします。しかしながら、最初からそう考えるのでは何も変わりません。一見、奇抜とも思えるアイデアを「実現に向けて着地させる」発想力と企画力を見つけておくことも大きな力になります。

 

 そのためには、そうした事例を知識として身に着けておくことも大切です。ちょっと周りを見渡せば、大企業から中小企業までそういった事例はたくさんあります。周囲に目を凝らし、そうした情報を見逃さないで吸収する積極性も必要です。

 

参考「誰も教えてくれないことを自ら探す能力」が大事

経営企画になるには

自分から動ける力をつける 経営企画の仕事は、採用の枠は小さく、自分の転職したいタイミングに希望する企業の採用があるかどうかわかりません。しかも、経営企画といっても仕事の幅が広い...

 

経営企画に必要な知識を身につけるのは大前提

 経営企画としての経験を積むには時間が必要ですが、知識をつけることで経験の浅さを補うことはできます経営指標となる決算書を読み解く力、経営戦略についての多くの理論、マーケティングの知識、人を動かすための心理学や脳科学、実践に必要なスキルからできればそのもとになっている学術的なことまで把握しておくべきでしょう。

 

 経営企画に必要な知識を身につけることで、世の中に溢れる情報からどういったものを拾い上げ、吸収していけば経営企画として成長していけるかがわかります。また、経営企画の社内業務の中で、どのようにそれらの理論や知識が実践されているのかを確認することも大切です。

 

 

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本記事は2018/04/26の情報で、内容は経営企画としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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