未経験なら年齢が若いほど有利
トレーダーに限った話ではありませんが、金融機関の未経験可の求人は年齢が若いほど多く、現実的には30代半ばぐらいが限度です。
40歳近くになって全くトレーダーとは関係のない業種からトレーダーに転職するのは、非常に難しいです。もしトレーダーになりたいという願望があるなら、一刻も早く行動に移さなければなりません。
一般的には20代のうちに金融業界の常識を肌に身に付け、トレーディング手法だけでなく、マーケット情報の得方や、顧客との付き合い方、トレーダー独自のシステムの使い方などを学んでいきます。そうした一連の知識を感覚として身に付けるようになるためには、やはり年齢が若いほど有利であることに間違いはありません。
- 未経験可のトレーダーの求人に応募するなら、30代半ばくらいまでに行動に移すべき。
最初はジュニアトレーダーから
未経験者として入社する場合、最初から正規のトレーダーとしては働けません。
最初はジュニアトレーダーとしてトレーダーのアシスタント的な仕事をこなしながら、業務内容を覚えていきます。その多くが電話番であったり、先輩トレーダーが得たいと思っている情報を様々なツールを駆使して集めたり、またそれを使ってデータベースを作ったり、トレーダーとしてはいわば雑用です。その間に先輩にトレーダーとして習得していくべきことを教えてもらったり、もしくは自ら先輩のスキルを盗みながら学んだりしていくことになります。
トレーダーというのは大きな金銭を扱う仕事ですので、そうした責任を負えるようになるには頭でいろいろ学ぶだけではなく、体にしみこませて覚えることが数多くあるのです。ジュニア時代に得た知識や経験はその後のトレーダー人生に大きな影響を与えることになります。
- 最初はジュニアトレーダーとして先輩トレーダーから必要なスキルを習得する。
バイサイドでもセルサイドでも求人はある
未経験の求人というのはバイサイドにもセルサイドにもあります。
バイサイドは運用責任者のために、そしてセルサイドはバイサイドトレーダーのために取引をするという業務が大半ですが、そこにトレーダーとして求められるスキルは共通点も多くあり、どちらのサイドでキャリアをスタートさせてもそれほど問題はありません。
年齢が若いうちにキャリアをスタートさせる必要があるので、選びすぎずにまずはチャレンジをした方がよい傾向にあります。未経験でも可とする求人の面接では当然、それまでとの経験を比較して、なぜトレーダーに転職をしたいのかを詳しく聞かれますので、自分の学歴、職歴を見直して志望動機をしっかり言えるようにしておくことが大切です。
- バイサイドにするかセルサイドにするかにこだわり過ぎず、まずはキャリアをスタートさせよう。
本記事は2016/01/15の情報で、内容はトレーダーとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。