弁理士の履歴書の例文(1)

職業:弁理士

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rirekisyo

 

弁理士の方が転職時に書いた実際の履歴書をもとに、注意点を解説していきます。

 

食品メーカー経営企画から機械メーカー知的財産部への転職を希望する27歳Aさん(男性)

 平成23年に大学の経営学科を卒業し、平成23年4月に中堅食品メーカーに入社後、経営企画部に配属されました。平成26年に弁理士試験に合格し、知的財産部への配置転換を希望しましたが認められず、機械部品メーカーの知的財産部への転職を希望している事例です。

 

①免許・資格

平成26年11月 弁理士試験合格

平成27年4月   弁理士登録

 

②特技・趣味・得意科目など

実際の文章

「子供のころから車が大好きでプラモデルをよく作っていました。大学に入学してからは自動車研究会に所属し、実車の整備や改造を担当していました。また、実家が小さな食品工場を経営していましたので工場にある食品加工装置にも興味をもっていました。家業との関係から大学で経営学を学び、食品メーカーに就職しましたが、整備工場への就職も考えたほどです。現在も機械いじりが趣味であり、特に自動車の整備が得意です。今でも自分の車の整備は自分で行っています。機械の設計まではできませんが、機械の基礎的知識を自動車の整備から学びました。」

 

  • 食品メーカーから異業種である機械部品メーカーへの転職ですので、機械部品メーカーを希望するに至った理由につながるような記載が必要です。子供のころから機械に興味があり大学でも自動車研究会に所属していた事実は、機械に興味があるという機械部品メーカーへの転職理由につながりますが、若干具体性に欠けます。機械のどのような点に興味を持ったのか、自動車研究会でどのような事を学び、何を感じたのかをさりげなく記載することで機械部品メーカーへの転職理由に具体性が生まれます。機械の設計はできないという記載がありますが、事実であってもネガティブな記載は極力さけるべきです。できないことよりできることを記載してください。

  •  

    知的財産部への転職を希望していることから、弁理士資格に関する記載は必須です。機械好きなだけであれば技術部への配属でもいいのではないかと思われる可能性があります。弁理士資格は軽い気持ちで取得できる資格ではありません。膨大な時間を勉強に費やすことになります。そのような資格の取得を決意するまでの出来事や思い、資格を取得するまでのエピソードや苦労話を介して知的財産に対する思いを記載してください。

 

③志望動機

実際の文章

「食品メーカーの経営企画部で新商品の企画や食品業界の動向に基づいた経営方針の立案作業を行っていく中で、自社や他社の特許権に関わる機会が幾度かありました。開発中の商品が他社の特許権に抵触しており、商品開発の軌道修正を強いられたことがありました。その一方で、他社の発売中の商品が自社の権利に抵触していたため、知的財産部と共同で他社との間でライセンス契約を結び、大きなライセンス料定期的に受け取ることもありました。それまでは特許権なんて企業の自己アピールみたいなもの、と軽く見ていましたが、そのような状況を経験することで知的財産の怖さと強さを身をもって学びました。

 

 また、子供のころから興味を持っていた機械に関する知識を趣味の世界で終わらすのではなく、これからの仕事の中で生かしたいという思いを持っておりました。現職での知的財産に関わった経験、弁理士資格を取得することで身に着けた法律の知識、そして趣味が高じて身に着けた機械の知識を融合させて自己の能力をレベルアップできたと考えております。現職では生かすことができないこの能力を生かして御社の知的財産を守り、有効に活用できるように努力していきたいと考えております。

 

  • 食品メーカーでの権利回避やライセンス交渉によって得た経験から知的財産の重要性を認識したという記載は、知的財産部への志望動機としては良いと思います。一方、文系学部出身であり技術系の業務経験がないことから、趣味で身に着けた機械の知識を仕事に活用するというアピールは、非常に重要であるためもう少し厚く記載した方が有利に働くと思われます。しかし、あまり現職での業務内容を具体的に記載することはコンプライアンスの観点から問題があります。抽象的にならず、かつ具体的な事例が特定できない程度の記載にとどめておきましょう。

  • 同様に、現職に対する不満や問題点は記載すべきではありません。知的財産部への配属が叶わないため転職するのではなく、知的財産の知識と機械の知識とを生かしたいために転職するというようにポジティブな志望動機になるように記載してください。

  • さらに、そのような経験からなぜ機械部品メーカーの知的財産部への転職を決意したのか、また、その経験をどのように生かして自身のキャリアにつなげていくのか、を具体的に記載することも必須です。将来のことを具体的に書いても嘘になるので書けないということを耳にしますが、採用者側も将来の具体的な計画の実現可能性に基づいて採用を決定することはありません。

     

  • 知的財産部は、単なる事務屋ではなく技術部をリードしていく気概を持って業務に当たらなければなりません。知的財産部には、積極性に溢れた人材が求められていることを踏まえて志望動機を記載するようにしてください。

 

④本人希望記入欄

実際の文章

「知的財産部への配属を希望いたします。弁理士としての配属を希望いたします。」

 

  • 知的財産部への配属希望は、明確に記載しておいてください。弁理士登録を認めていない企業もあります。つまり、弁理士会の会費の費用負担をしないということです。企業によっては、弁理士登録を認めるか否かがルールとして確立している場合もありますので、履歴書に記載せずに口頭で質問する程度にとどめきましょう。

 

本記事は2016/01/08の情報で、内容は弁理士としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。

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