CADオペレーターは不景気に強い業種
CADオペレーターは、不景気に左右されることが少ないため安定した求人があり、不況に強い業種だと言えます。スキルアップを目指し、建築・土木・機械・電気など、様々な業界での就業経験を積んでいけば、このうちのどれかの業界の景気が悪くなっても、その他の業種で求職活動を行うことが出来ます。
例えば、建築業界でしか実務経験がない場合に、建築業界の不景気で建築関連の求人が減っても、土木・機械・電気関連で「未経験可」の仕事を探すことが出来ます。実務経験がないので、時給などの給与水準は下がってしまいますが、就業時間や曜日などの条件にこだわらなければ、全く仕事がないということはありません。
そのため、派遣会社に登録し、あらかじめ短い契約期間を設定している就業先を選び、様々な業界で経験を積んで、今後の不景気に備えるという考え方の人もいます。
- 派遣会社に登録し、様々な業界で経験を積んで、今後の不景気に備える人も。
CADオペレーターから設計者を目指す人もいる
CADオペレーターとして経験を積んで、将来は建築士を目指すという人も少なくありません。
2級建築士の資格取得を目指す場合、建築関係の学校を卒業していなくても、建築関係の会社での実務経験のみで受験資格を得ることが出来ます。学歴がなくても、7年以上の建築関係会社での実務経験を証明できれば、2級建築士の受験資格が出来るのです。2級建築士に合格して更に経験を積めば、1級建築士への受験資格も出来ますので、CADオペレーターを経て、建築士になる夢も実現可能です。
実際に普通科高校や建築関係でない専門学校卒業の人でも、CADオペレーターとして建築関係の会社に7年以上在籍し、2級建築士に合格した人がいます。2級建築士の勉強は大変ですが、国家資格ですので、更新の要らない生涯資格です。資格があれば転職の際にも、正社員としての採用率が高くなります。
- CADオペレーターを経て、建築士になる夢も実現可能。
IターンやUターン就職にも有利
CADオペレーターとしての就業経験があれば、IターンやUターン就職の際にも有利になります。
首都圏で経験を積んでスキルアップしておけば、地元に戻っての求職活動の際にも大変有利です。同じCADオペレーターとしての再就職だけでなく、その経験を積んだ業種での事務職や営業職を希望する場合にも、パソコンが使えて図面も読めるという経験を活かせば、その実務経験は高いスキルを持つ人材として評価されます。
CADオペレーターは、オフィスソフト等での資料作りや、実際に図面も描けるという総合的な技術職として評価されますので、特に技術者が少ない地方では就職活動において、高い採用率が期待できます。
- 技術者が少ない地方では就職活動において高い採用率が期待できる。
本記事は2015/12/22の情報で、内容はCADオペレーターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。