CADオペレーションを学ぶ
CADオペレーターとして就業を目指す場合、何から始めたらよいのかと迷う人も多いと思います。
一般的なCADオペレーターとして必要なのは、CADソフトウェアのオペレーション(操作)の知識と、製図の作図知識です。但し、業務によっては製図の知識がなくても大丈夫な場合もありますが、CADオペレーション知識は絶対に不可欠です。
パソコンが普及した現在においても、CADオペレーションを独学で学ぶのは難しく、その技能を修得したい場合には、CAD学科を設けた専門学校などに入学するか、CADスクールといわれる、職業訓練を目的とした学校や資格取得を目指す教室等で学ぶのが一般的です。
その際にはCADソフトウェアのオペレーションだけでなく、製図知識も同時に学べるようにカリキュラムか組まれています。授業は昼間だけでなく、就業しながら取得を目指す人向けの夜間の授業などを行っている教室もあります。オペレーションを学ぶだけでなく、CAD利用技術者試験への受験対策や、卒業後の就職相談などにも乗ってくれます。
- CAD学科を設けた専門学校か、職業訓練を目的としたCADスクールで学ぶのが一般的。
パソコンの基本知識も必要
CADオペレーターとして就業する場合、CADソフトウェアの操作知識だけでなく、パソコンの基本的な知識や基本ソフトの操作が出来ることが大前提になります。
就業した場合、勤務先ではひとりに1台、パソコンが貸与されることになりますので、そのパソコンの管理を自身で行う必要があります。ファイル管理方法やデータのバックアップ、その他にもCADデータ作成に関する資料を作る際には、ワードやエクセルの基本的操作も必要になりますし、インターネット上で図面作成に関する資料の請求や閲覧を行うこともあります。
また、取引先とのデータのやり取りを行う上で、メールソフトや大容量ファイルをやり取りするクラウドサービスの利用なども不可欠となりますので、普段のパソコンの利用においても、何か疑問や問題が起こった場合には、その解決方法について迅速に対応出来るようにしておきたい所です。
- パソコンの基本的な知識や基本ソフトの操作が出来ることが大前提。
これから勉強するならどのCADソフト?
CADソフトウェアは無料のものから有料のものまで数多くあります。その中でも最も多くの業界で採用されているのがAutoDesk(オートデスク)社のAutoCAD(オートキャド)といわれるソフトウェアです。
AutoCADは市販もされていますが、基本ソフトが3次元対応で約70万円、2次元のみの機能に限定したAutoCAD・LT版でも、約20万円と個人で購入することが難しいため、CADスクールなどに入学して勉強する人がほとんどです。
またソフトウェアを購入した場合でも、その基本設定や基本操作がとても複雑なので、市販のテキストを購入しても習得に至るまでには大変時間がかかることもあり、インストラクターに習う方がより効率的なため、CADスクールに通う人が多いのもその理由となっています。
インターネット上で公開されている、JW-CADといわれる無料ソフトもありますが、使用上の動作保障もなく、他のソフトウェアとの互換性が正しく行われないことも多いので、個人事務所等などでは使用されているところもあるようですが、大手企業ではほとんど使用されていません。
- 最も多くの業界で採用されているのが、AutoDesk(オートデスク)社のAutoCAD(オートキャド)。
本記事は2015/12/25の情報で、内容はCADオペレーターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。