土木関連におけるCADオペレーターの求人
土木関連業務におけるCADオペレーターの求人の場合、その業務内容は業種により大きく異なります。その業種を大きく分類した場合、「土地開発」「地下埋設物」「橋梁」などに分かれ、どれも大規模工作物とな、その工事期間も数年以上に渡ります。
「土地開発」関連では、道路工事や河川工事、それらに伴うトンネル掘削、ダム建設やゴルフ場開発、空港開発など多岐に渡り、地上における広範囲の土地を掘削した後に工作物を建設していきます。
「地下埋設物」関連においては、地下鉄道や地下道路、地下商業施設建設のための工事や、その他にも大規模貯水池や海底工作物など、地下掘削を行った後に工作物を建設します。「橋梁」については高速道路や橋の建設関連専門的に扱っています。
このように土木関連の業種はそれぞれに特化された業務であることから、CADオペレーターの求人についてもその業務の経験者が少ないため、建築や機械関係しか実務経験がない場合でも、就業しながら専門知識を学ぶ機会を与えられることが多くなっています。
- 特化された業務であることから実務経験がない場合でも、就業しながら専門知識を学ぶ機会を与えられることが多い。
土木関連のCADオペレーターの業務内容
土木関連におけるCADオペレーターの業務内容は、建築と同様、設計者の補助業務として図面データを作成することが主となりますが、土木関連の場合、「土地開発」の段階で作成する図面と、土地開発後に作成する「工作物の建設」の図面とでは、その作業精度が異なります。
「土地開発」段階では、案件規模が大きくなることが多いため、図面作成においても詳細なものを作成することはあまりなく、図面尺度も大きなものを取り扱い、大まかに図面データを作成し、現場で実際に作業を行いながら図面のデータを元に調整していくということが一般的です。そのため、「土地開発」の段階での求人においては、土木建設会社の他に、都市開発のコンサルティング業務を行う会社などが求人募集を行うことがあります。
「工作物の建設」においては、大きな規模の工作物から、建築規模での工作物も多く、その案件の規模は様々です。データ作成の内容としては建築に近いこともあり、建築でのスキルがあれば業務として問題なく取り組めます。また工作物の建設においては、施工現場で調整しながら作成することも多いので、現場事務所等での修正業務を行う求人も多くなっています。
- 「土地開発」と「工作物の建設」の図面とでは、その作業精度が異なる。
3次元CADオペレーターの方が需要が高い業界
土木関連におけるCADオペレーターの求人の場合、この業界の「土地開発」の部門においては、2次元CADオペレーターよりも3次元CADオペレーターの方が需要が高い業界でもあります。
「工作物の建設」においては、2次元CADオペレーターの方が需要が高くなりますが、「土地開発」においては、高低差や規模、工作物などを平面で表現してもイメージがつかみにくいため、2次元の図面データを元に3次元データを作成し、施主や事業主などへプレゼンを行う際にデータを要することも多いこともあり、3次元CADオペレーターの求人を出すことがあります。
そういったところから、2Dと3Dの両方のオペレーションが可能な場合は、かなり高水準の給与を得られる傾向にあります。
- 2D、3Dの両方の経験がある場合には、高水準の給与が得られる場合も。
本記事は2015/12/28の情報で、内容はCADオペレーターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。