機械関連におけるCADオペレーターの求人
機械関連業務におけるCADオペレーターの求人の場合、様々な業種に分かれていますので、業務内容も大きく異なります。業種を大きく分類した場合、「制御装置」「製缶」「金型」「部品」などに分かれますが、形態においても、「研究開発」「設計」「製造」と分かれますので、多岐に渡って求人が行われています。
「制御装置」や「部品」等においては、機械工作物全般で需要があり、産業機械や自動車・鉄道・家電に至るまで様々な業界に関連しています。「製缶」等については、金属板や鋼材を加工して製作する工作物などに用いられ、産業機械をはじめとする、様々な業界で需要があります。
また「金型」については、機械関連だけでなく、製造業を含めたさまざまな業界でも使用されますので、求人も機械関連だけには収まらず、様々な業種・形態からの求人があります。
このように機械関連の業種は、それぞれに特化された特殊な業務が多いことから、CADオペレーターの求人についても、それら専門分野の業務についての経験者が少ないため、建築や土木関係しか実務経験がない場合でも、就業しながら専門知識を学ぶ機会を与えられることが多くなっています。
- それぞれに特化された業務であることから実務経験がない場合でも、就業しながら専門知識を学ぶ機会を与えられることが多い。
機械関連のCADオペレーターの業務内容
機械関連におけるCADオペレーターの業務内容は、設計者の補助業務として図面データを作成することが主です。
しかしながら、「制御装置」や「部品」関連の場合、製品は単体でなく複数の部品を組み合わせて作られていることが多く、図面データの作成においても部品一つ一つの図面を作成し、最終的にどう組み込むかを決める全体図面を作成します。そのため大規模建築の様に、複数名で1案件に携わることも多いので、チームで作業を行うことも多くなっています。
「製缶」等の場合は、規格化され製造された既製の板材や鋼材を使用し、加工して製品を作成します。そのことから規格寸法などについても知識が必要とされます。また、図面作成だけでなく、加工用の図面を作成する場合も多く、設計だけでなく製造や加工会社からの求人も多くあります。
「金型」については、立体の工作物を作成することが多いので、オペレーションは2次元データ(2D)でも、3次元(3D)要素としての理解力がないと、データ作業を進めることが難しくなります。そのため金型業務経験者は高い水準の賃金体系で働く人が多くなっています。
- 設計者の補助業務として図面データを作成することが、基本的には主となる。
機械関連のCADオペレーターに求められるスキル
機械関連におけるCADオペレーターのスキルについて、もっとも重要なのが製図知識になります。
建築や土木などの図面表現については、「一角法」にて作成されますが、機械関連の図面表現は「三角法」となり、立体を展開図の様に切り開いたように描く方法で作成します。そのため、製品側面を描く際の配置が異なりますので、その方法に慣れ、立体要素への理解を深めることが必要となります。
また、機械関係の図面データを工作機へ変換して使用するCAMシステムも多く採用していますので、図面表記を間違えていると製品の製造へ影響が出ることから、作業での精度や正確さも重要視されます。
- スキルでもっとも重要なのが製図知識。
本記事は2015/12/28の情報で、内容はCADオペレーターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。