大手設計事務所におけるCADオペレーターの求人
建築設計事務所の事業規模により、CADオペレーターの業務内容は異なります。大手建築設計事務所では、手がける物件の種類についてチーム分けされていることも多く、公共の建築物を手がけるチームと、マンションやビル等の一般的な建築物を扱うチームに分かれていることがあります。
公共の建築物を手がける時の契約過程には「コンペ」があります。案件の多くが入札制となっていることから、入札用の計画用データを短期間で作成しなければなりません。そして、新規のコンペと平行して、設計施工管理を進める案件を持つことも多々あるため、業務の量は大変多くなります。そういったところから、公共の建築物のCADオペレーターとして就業しても、その他の設計業務の補助的作業の担当になる場合もあります。
一般的なマンションやビル等の業務の場合、その多くは事業主などからの指名請負が多く、コンペのような入札前の計画作業はありませんが、普段手がける案件は複数並行して行うことも多いので、作業スケジュールとしては、毎日が作業に追われるような場合も多いです。
上記のことから、CADオペレーター求人の際にも「残業は発生する」と、あらかじめ公表して募集されていることが多くなっています。
- 基本的には業務量が多く、残業が発生する事がほとんど。
個人設計事務所におけるCADオペレーターの求人
多くの建築設計事務所は、大手でない限り個人規模で開業している事務所がほとんどで、所長だけの1名という規模から、数名程度という規模となります。
そのため求人は、アルバイト的な補助作業のみに限定される業務であったり、設計などの建築知識がある程度必要となる業務であったりと、全くの未経験者から豊富な実務経験者まで、極端に業務内容が異なる募集に分かれています。
単なるトレースだけであれば、スキルの向上は見込みにくいですが、業務を行いながら自分で勉強して進めていく作業では、建築への知識を深める機会にもなります。
- 事務所によって未経験者から豊富な実務経験者まで、極端に募集の業務内容が異なる。
本記事は2015/12/28の情報で、内容はCADオペレーターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。