雇用形態によって異なる年収
CADオペレーターの年収相場は、雇用形態により異なります。正社員・契約社員・派遣社員・パート・アルバイトなど様々な雇用形態が見られ、その理由としては様々な業界で採用される職種で、その需要ごとに求められる勤務形態が違うことが挙げられます。
正社員でCADオペレーター採用された場合
CADオペレーターとして正社員の採用を行っているのは、中小企業や製造業・各種メーカー等が一般的です。
大手企業の場合はCADオペレーター専従としての正社員の求人はほとんど行っていません。CADオペレーター業務以外に、インテリアコーディネーターや建築士の資格を持っていれば、正社員として採用の可能性が高まります。
CADオペレーター業務で正社員となった場合は、同じ業務内容で複数名が就業している場合が多いので、そのリーダーとして業務の管理・監督も必要となります。給与は一般的に月給制で、成果によってはボーナスが出る企業もあります。
職種としては専門職や技能職として扱われますが、給与では一般的な事務系社員と同等の評価となることが多く、業務内容にもよりますが、平均年収は200~400万円程度と言われています。女性でも男性並みの年収が得られますが、正社員となればその分責任は重くなります。
- 業務内容にもよるが平均年収は200~400万円程度。
契約社員でCADオペレーター採用された場合
契約社員は大手や中小企業などに多い雇用形態となり、給与は月給制です。
CADオペレーター業務は能力を査定して給与を考査することが多いので、半年や1年ごとの更新を行い、次回の契約の際の給与査定をする企業が増えています。仕事が出来ると評価されれば、契約更新を機に給与の増額が見込める社内の別の部署へ移動することもあります。企業によっては正社員の採用を取りやめ、契約社員に変更し人件費削減を行っている企業も増えています。
求人数は増加傾向ですが、雇用形態が変わるだけで業務内容は正社員並みに責任を負うこともあります。平均年収も正社員とほぼ同等の扱いの企業が多く、200~400万円が相場となります。ただ永久雇用ではなく、契約更新も保証されていません。また、退職金がないので生涯年収は正社員より下がります。
- 平正社員とほぼ同等の200~400万円が相場となるが、契約更新は保証されていない。
派遣社員でCADオペレーター採用された場合
派遣社員として採用された場合は、給与は月払いの時給制となります。
事務系求人より数百円高くなることが多く、医療事務や看護師等と同等の時給が相場で、年収は200~300万円程度となります。正社員や契約社員ほどの責任あるポジションに就くことは少ないため、年収は低めになります。
現場事務所や繁忙期の応援人員として短期雇用されることもあり、場合によっては「就業は数ヶ月のみ」と最初から契約更新なしで採用することもあります。経験年数が増えれば、より時給の高い求人での採用率が高くなります。時給は高く感じますが、派遣社員の場合、交通費が出ない企業が多い傾向にあります。
- 多くは医療事務や看護師等と同等の時給となり、年収は200~300万円程度が相場。
パート・アルバイトでCADオペレーター採用された場合
パートやアルバイトとして雇用された場合は、月払いの時給制となります。
派遣社員ほどの高い時給は得られず、一般職のパートタイマー求人とほぼ同等の800~1000円程度となるため、年収は120~200万円程度と低めになります。単純作業や軽微な作業が多く、学校やスクールで技能習得して初めての就業の場合でも、採用してもらえることが多いです。
年収は低くなりますが、未経験ですと就業内で色々と教えてもらいながら作業することも多いので、勉強をしながらアルバイトやパート代が得られたと思えば、安い時給ではないです。
- 年収は低くなるが、未経験でも採用されやすく経験を積むことができる。
本記事は2015/12/18の情報で、内容はCADオペレーターとしての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。