自宅のピアノ室で教えるピアノ講師は多い
ピアノ講師の職場として多いのは、ピアノ教室や音楽教室と共に自宅のピアノ教室があげられます。多くのピアノ講師がピアノ教室や音楽教室で教えると同時に、自宅でも生徒を取って教えているのが普通です。
音楽教室で受け持つ生徒の場合は、曜日や時間が指定される事が多くあります。曜日や時間が指定されてスケジュールが決まると、自宅の生徒はその他の曜日でスケジューリングします。生徒の希望を聞き相談して決める事になりますが、自宅の生徒は自分が先生として誘導できますので、ピアノ講師にとってはとても指導しやすい傾向にあります。
音楽大学を卒業したピアノ講師であれば、学生時代から近所の子供たちにピアノを教えていた人も多くいます。大学を卒業してもそのまま教え続ける事が良くあるので、卒業後に働き始めた音楽教室の生徒と両方を教えていく事も多いです。近所の子供にピアノを教えているだけなら、子供たちからも「近くのピアノの先生」という存在ですので、生徒が多くならない限りはアルバイトのような感覚で特に問題はないです。
学生時代は活動していなかったものの、大学を卒業して自宅で本格的に生徒を取ろうという事になると「生徒募集」のチラシを配布してみたり、張り紙などをしたり、生徒を集める為に様々な方法を考える必要があります。どの程度の生徒が集められるかは、環境やタイミング等によってまったく異なります。
- ピアノ教室や音楽教室の生徒と、自宅の生徒、両方が受け持つことが主流。
独立開業をするメリット
自宅で近所の数人から10人程度の子どもたちを教えるだけなら、アルバイト感覚で自宅のピアノ室で教えていれば良いのですが、もっと広く沢山の生徒を取ってピアノ教室を開きたいと考える人は、独立開業が合っています。
自宅でピアノ教室を開業するメリットには、開業資金がほとんど要らない事が挙げられます。教室は自宅のピアノ室をあてればいいので、ほとんど設備費がかからない事が大きなメリットです。個人事業としてピアノ教室を開業する場合は、役所に「開業届」を提出しますが、出さない教室も沢山あります。簡単に開業や廃業ができる事は、個人事業主のメリットです。
また、ピアノ教室の開業には許認可も必要ありません。保健所などの検査や許認可が必要な飲食店とは大きく違っています。
- 開業資金がほとんどかからない事が自宅でピアノ教室を開業するメリット。
経営者のピアノ講師になる
ピアノ教室を開いて沢山の生徒を教えていくと言う事は、ピアノ教室を企業して経営していく事になりますので、明確なビジョンが必要になります。ビジョンを実践的なものにして、コンセプトとして明確に持つ事が大切です。例えば生徒を子供だけにするのか、少子化の影響を考えて大人にも教えるのか等、どのような教室にしたいのか、自分の目指すピアノ教室の理想を明確にします。独立開業を真剣に考える場合は、ピアノや音楽以外に勉強する事が沢山あります。
コンセプトはミッションがどこにあるかで決まってきます。ピアノ教室を通じて何をやりたいのか、自分の目標、役割をどのように考えるかによってコンセプトがわかってきます。自分がピアノを勉強してきた経験から得たものや苦労した事等から、それらが出てくる事も多いです。
教室をしっかりと運営していく為には、まずは生徒を集めなければなりません。生徒が長く続けていく基盤を作り、安定した月謝収入が見込めるようになる事が、自宅開業してからの目標になります。その為にはピアノ講師としてのレッスンのテクニックだけでなく、ビジネスとしてやっていくためのセンスも必要です。そして教室運営を健全にやっていくためには、利益追求もしていかなければなりません。ビジネスセンスを勉強していく事で、経営者として教室を安定的に運営する事ができます。
- 企業してピアノ教室を経営をしていく為には、ピアノや音楽以外にも勉強が必要。
本記事は2015/07/13の情報で、内容はピアノ講師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。