専門性の高い看護師になるために
国立高度専門医療研究センターとは、国立がん研究センター(がん専門)、国立循環器病研究センター(心臓など循環器疾患専門)、国立精神・神経医療研究センター(精神・神経疾患専門)、国立国際医療研究センター(HIV/エイズ・肝炎などの感染症専門)、国立成育医療研究センター(免疫疾患など成育過程において生じる疾患専門)、国立長寿医療研究センター(認知症などの加齢による疾患専門)以上の6つのセンターの総称を言います。各センターは、それぞれの分野の特定疾患に対して研究や調査を行い、その結果に基づく医療の提供を病院で行っています。また、専門家の人材育成も担っており、研修や教育指導にも力を入れています。
全ての研究センターに病院があり、看護師が働いているのは主に病院の方になります。それぞれが専門性に特化した病院であり各分野の最先端の医療を提供しているので、その分野での知識や技術を深めたいのであれば最適であると言えます。また、その分野に対する専門コースを教育プログラムとして取り入れている所も多くあり、研修や勉強会などのセミナーも多く開催されているので、専門家を育成する教育体制は万全であると言えます。
- 専門性を高めるのには最適な職場。
国立高度専門医療研究センターで働くメリット
一番はやはり自分のキャリアアップに繋がることです。人材育成にもとても力を入れているので、認定看護師や専門看護師も多く在籍しており、そのための資格を取るためのバックアップも一般病院に比べるとかなり充実していると言えます。また、高い専門的知識を必要とする職場なので、皆目指すものが同じということもあり高い看護の質を学べるでしょう。
実際に国立高度専門医療研究センター関係で働こうと思った場合に容易に転職ができるかというとそうはいきません。1つは求人数自体がかなり少ないということです。やはり上記6施設しかないわけですから絶対的に必要な看護師の数も限られてきます。あとはある程度の看護師としてのキャリアも問われますのでそのあたりも転職がそう簡単にいかないという点に繋がっていきます。どうしても転職したいという場合は転職エージェントなどで気長に待つなどの作戦が必要です。転職エージェントを使ってもなかなか入りにくいという現状があるようです。
- 転職する場合もハードルは高い。転職エージェント登録するなどしてタイミングを探る必要あり。
本記事は2015/02/12の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。