救急救命センターの看護師の役割
主に三次救急の受け入れを行う施設のことを言います。テレビドラマなどでよく出てきますが、重症の患者さんが多く搬送されてくるためとても忙しい職場です。また、救急救命センターよりさらに高度な医療設備を兼ね備えているものは高度救急救命センターと言います。
救急救命センターでは、24時間体制で患者さんの受け入れを行っているため、昼夜関係なく患者さんが次々に搬送されてきます。患者さんは意識不明の場合や、鎮静剤を打ち全身管理にある場合が多いので一般的な外来と違って患者さん本人から情報収集ができません。そのため看護師は患者さんの状態を素早く判断し、医師の指示及び介助に当たらなければならないため、適切な判断力と行動力が求められます。
また、家族へのケアも看護師の重要な役割となります。重症で運ばれてくる患者さんの家族の不安や動揺には計り知れないものがあるでしょう。しかし、患者さんへの直接的な治療への同意が取れない以上家族の方の同意が不可欠となります。今後の方針を決める上でもとても大切なことなので、家族への対応や精神的なケアは現場の看護師の重要な役割なのです。
- 家族への対応など重症患者が多い職場ならではの仕事内容も。
救命救急センターでの看護師のやりがい
重症の患者さんが多く、いくら手を尽くしても「助けられなかった」ということも多々あるのが救急救命センターの現状です。そんな時は自分の無力さに喪失感を感じることもあるでしょう。しかしその分、無事に患者さんが助かった時には大きな達成感があり、やりがいを感じることが多いようです。
また、仕事は体力的にも精神的にもとてもハードな仕事ですが、日々様々な患者さんの対応をするので知識と柔軟性が得られ、業務を熟していく内に迅速な対応というものが身についてくるので、自身のスキルアップとなりその後の転職にもとても有利であると言えます。
- 大変な業務内容の中でスキルアップに繋がる職場の1つ。
本記事は2015/02/12の情報で、内容は看護師としての勤務経験を持つ専門ライターが執筆しております。記事の利用は安全性を考慮しご自身で責任を持って行って下さい。